ここのところ毎回
親業、親業って書いているけど、
多分、あなたには
「まあ良いものだろうけど、
具体的には…よく分かんない」
ってな感じだと思う。
なので、少しでも親業を
身近に感じてもらいたくて
「おきまりの12の型」を紹介。
親業をご存知の方には
言わずもがなのアレですが、、、
コミュニケーションをはばむ12の障害
多くの親が子どもに言いがちな
「おきまりの12の型」。
例えばあなたは子どもに
こんな言い方をしていませんか?
子ども:
「飛行機に乗るのはイヤっ!行きたくない。家に帰りたい」
あなた:
1 命令
行くのよ、だから黙ってなさい。
2 脅迫
ぐずぐず言うのをやめないなら、もっとイヤなことするからね。
3 説教
本当にいい子は泣いたりしないし、言うことをきくものよ。おばあちゃんのところに行けるなんて、幸せなことなのよ。よろこびなさい。
4 提案
ほかのことを考えたらいいのよ。そうしたらイヤじゃなくなるから。ほら、バッグに入れたクレヨンを出して絵でも描いたらどう?
5 講義
おばあちゃんの家まであと三時間だけなのよ。
6 非難
もう、この空港で一番悪い子ね!
7 賞賛
まったく大きいお姉ちゃんで、お利口なんだから!
8 侮辱
大きな赤ちゃんね。
9 解釈
ママを困らせようと思って!
10 同情
かわいそうな子。旅行は本当に大変だよね。
11 尋問
なんでそんなふうになるわけ?
12 ごまかし
ほら、あそこの小さな男の子がもってる赤い風船を見てごらん。
・・・・・・・・・・
どうですか?
どれかは言ってますよね?
正直、言わない親はいないと思う。
でも子どもが何らか問題を抱えている時には
これらの言い方は
良好な親子のコミュニケーションを阻む
「障害」になってしまう危険性がある。
じゃあ、どういう言い方がいいのか?
親業では子どもが問題を持っている場合、
「能動的な聞き方」をする。
さっきの例で言うなら、
「飛行機に乗るのが本当に怖いのね。だから家にいる方がいいんだ」
という感じだ。
・繰り返す
・言い換える
・気持ちを汲む
能動的に聞くことで人は驚くほど
心を開いてくれるようになる。
親業の良いところは、かくのごとく
全部がぜんぶ、具体的なところだ。
どういう言い方がよくないか。
(おきまりの12の型)
どういう聞き方が望ましいか。
(能動的な聞き方)
それらがまるで
万有引力の法則のように明快だ。
黙ってやさしく見守りましょう、
じゃないし
子どもは褒めて長所を伸ばしましょう、
なんかでもない。
親なんだからこうあるべき、
ではなく
言葉のかけ方や聞き方、
問題解決の方法が実に具体的だ。
あいまいな抽象論ではなく
親業創始者のトマス・ゴードンは言う。
「子供を一人の人間として尊重しなさい」「コミュニケーションとは、一方的にするものではなく、二方通行を心がけるものだ」「子供を理解すべきだ」「子供にたくさんの愛情を注ぎましょう」「あなたの指導と助言を子供に与えよう」「厳しすぎず甘やかさず」云々と言った、あいまいな抽象論を求めてはいけない。
親業 子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方 トマス・ゴードン著 近藤千恵訳
臨床心理学者の彼が数多くの
親子をカウンセリングする中で
親子の良好な関係作りを阻む
コミュニケーションの実例を見て
それを解決すべく体系化したのが親業だ。
親子、で考えるのが分かりやすいけど
人間関係全般に応用できるものだ。
ホント、愛と平和のメソッドだと思う。
ピース!
と長くなったので、今回はこの辺で。
続く(たぶん…)
親業を詳しく知りたい方はこちら
https://beans-n.com/lecture/
今、僕が読んでいるのはこちら
(「親業」よりもこっちの方が読みやすい!)
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