明日、学校に行きたくない

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『明日、学校に行きたくない
言葉にならない思いを抱える君へ』

を読んだ。

この本はニコニコ生放送番組
「明日、学校へ行きたくない」
に寄せられた体験談と放送内容に、
座談会や対談が加えられた本だ。

スクールカーストのこと。
いじめや陰口、DVのこと。
発達障害のこと。
将来への不安のこと。

「ふつう」ってなんだろう
専門家が一緒に考えます

そう帯に書いてある通り、
脳科学者の茂木健一郎さん、
カウンセラーの信田さよ子さん、
教育研究者の山崎聡一郎さんの3人が
寄せられた声をもとに語り合う形式だ。

当事者たちの投稿を読むと、
今の学校の息苦しさがよくわかった。

学校に行きたくない。
そんなことを思うのは自分だけだ。
友達もいる。なのに行きたくない。
甘えてるからそう思っちゃうんだ。
でもなぜだろう、こんなに毎日しんどくて、
どうしたらいいのかわからない……。

冒頭の漫画のような思いの子には、
ぜひ読んでもらいたい内容だと思った。

学校が世界のすべてじゃないけど、それに気づくのは大人になってからよね

誰が言ったのかわからないのだけど、
「みんなの声」で載っていた
この言葉は本当にその通りだと思う。

色々紹介したい部分は多かれど、
詳細は是非読んでいただくこととして。

僕はあくまでも当事者ではなく、親だ。

なので一番印象に残ったのはやっぱり、
最後の「大人の読者に向けて」という
信田さよ子さんのコラムのこの部分だった。

学校に行きたくないという子どもに直面するとき、試されるのは大人の常識なのです。行けない子どもではなく、自分の身につけてきた常識こそ問われているのです。

常識は必ず現状維持に働きます。しかし私たちがこの世からいなくなったあとを生きるのは、子どもたちです。歴史を見るまでもなく、日本の常識だって変化の波にさらされ、変わらざるを得ないでしょう。現にAIが発達して、さまざまな形での働き方ができて、外国の人もたくさん暮らすようになり、「ふつう」の形は昔とは変わっています。親だから人生の先を経験していると思ってはいけません。大人・親である自分の考え・常識を問い直してもらいたい、ふつうを突破する力をもってほしいと思います。

試されているのは、自分の考えや常識。
常識を問い直しふつうを突破する力を持つ。

言葉にしてしまえば簡単だ。

でも本当にそこに向き合うことは、大きく
自分を変える「チャンス」にもなると思う。

私たちがこの世からいなくなった
そのあとを生きるのは子どもたちだ――。

この言葉も、噛みしめたいと思った。

今日も、良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。