楽しいことでも考えれば?

柴崎からの魚雷のようなスルーパス。
全速力で右サイドを駆け上がった原口元気。

ディフェンダーをかわし、ベルギーのGK、
名手クルトワに向かって、右足を…

一閃!

したかのようだった。

キッチンで食洗機の扉が
全開になっているのに気づかず、
思いっきり扉に向かって
インステップキックをかましてしまった。

ファウルを食らった
ネイマールのごとく悶え苦しむ。

痛くてたまらない。

忍介は近くで冷静にゲームをしている。

その忍介に向かって、ひー、痛い!
死にそうだ、救急車を呼んでくれ、
うがー、痛い死ぬー!と繰り返す。

「忍介、お父さんはどうしたらいい?」

聞くと、氷点下四十度くらいの冷たい声で
「楽しいことでも考えれば?」と言う。

不思議なことに――。

なんだかその台詞がその時にはやさしく、
とてもあたたかく響いた。

・・・・・・・・・・

親業(Parent Effectiveness Training)
では相手が問題を持っている場合、
「楽しいことでも考えれば?」
と言うのは「提案」で、

提案は円滑なコミュニケーションを阻む
「12のおきまりの型」のうちのひとつだ。

でも昨日のあの場面では、
僕には不思議とあたたかく響いた。

そういうこともあるんだなあ、と。

まあ僕が「問題を持っている」わけでは
なかった、ということかな。

ただそれだけです。笑
足はすぐに痛くなくなりました。

P.S.
「親業」について詳しくはこちら
https://beans-n.com/lecture/

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。