動物に芸をしこむような教育ではなく

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日本講演新聞7月18日号・水谷編集長の
社説・オピニオンエッセイを読んだ。

「経済成長するこの国に呼応して学校は
動物に芸をしこむような教育をしている」

と憂いていたのは
岡潔(おかきよし・1901〜1978)
という世界的な数学者だという。

世界中の数学者が誰も解けなかった
「多変数複素関数論」を20年かけて
独力で解いた奇人中の奇人、
変人中の変人と言われた人らしい。

人生の全てを数学に捧げ、頂点を極めた
その彼が晩年にたどり着いた結論――。

それは「人間社会の中心は人間で、
その中心は情緒でなければならない」
というものだった。

思わず読み返しちゃったんだけど、
前半の部分は、まあ当たり前だよね。笑

彼が後半でいう「情緒」とは何か?

人の悲しみが自分の悲しみのように
感じられること、だという。

この繊細な感覚がないと
いい仕事をする人間にはなれない。

そして情緒を育てるために、
もっとゆっくり時間をかけて
国語と国の歴史を学ぶことが大事だ、と。

なんだかちょっとフンワリした話だ。

でも僕がハッとなったのは
この「情緒」を救急車で例えた部分だった。

運転中に救急車のサイレンが聞こえたら。

あなたは路肩に車を止めて救急車に道を譲る。

なぜか?

それはそうするように教習所でそう教えられたからではないか。その時、救急車が向かう先にいる病人や怪我人のことを思い、祈りを捧げる人がいるだろうか。そういう情緒を育てる教育の大切さを岡潔は訴えていた。

確かにそうだ。

そういう情緒を
我々は持ち合わせてるだろうか?

万事がギスギスしているのは、
こういう情緒がないからじゃないだろうか?

今度運転中に救急車が来たら――。

やれやれと機械的に路肩に寄せるのではなく。

祈りを捧げるのは難しくとも、今そこに
乗ってる人のことを思ってみようと思った。

炎天下でもマスクしてたせいで
熱中症になったんじゃなければいいけど……。

って「炎天下の屋外マスク」の話は
もういい加減しつこいか。笑

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。