子どもを変えようとする前に、親が変わることが必要

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昨日、1箇所だけと紹介した
『わが子が不登校で教えてくれたこと』。

やっぱりもうひとつ・ふたつ・みっつ、
どうしても紹介したくて続編。笑

受験生の親をしないですんだ

読んで「本当にそれ!それ!」
と思ったことがある。

娘さんが不登校になって
「受験生の親をしないですんだのが
とても助かった」
と著者の野村さんが書かれていたことだ。

強がりに聞こえるかもしれないし、なんと能天気な親だと思われるだろうが、これは本音だ。学校からもらってくるテストや通信簿の点数で一喜一憂しないですむし、学校の成績という物差しで次女を評価しないですんだのは、親の精神衛生上とてもよいことだった。

この点、僕もまったく同じで。

息子がデモクラティックスクールをやめて、
14歳で1年間家にひきこもっていたとき。

「この先どうするのかな?」

と正直、少しは心配したけれど、
まあ、受験だ・全日制だ・なんだのは、
彼の場合、まずないだろうな、と。

そこの腹は完全に括れていたので、
あれやこれやの「一喜一憂」はなかった。
そしてそれは本当に精神衛生上良かった。

両手をハンドルから離す感覚

今もそうだ。

息子が所属しているのは
年間数日だけの登校しかない、
オンライン中心の通信制高校だ。

勉強する・しないは完全に本人次第。

月1回提出のレポートは、
最近はやってるんだかやってないんだか、
僕ら夫婦は実はよく知らない。

そして悪い意味じゃなく、あんまり
彼の成績や今後の進路に興味がない。

それよりも本人が今、どんな様子でいるか。

そっちの方に関心がある。

昔はこうじゃなかった。

でも、自転車のハンドルから両手を離す
こういう感覚は、親としてはラクだ。

今は野村さんが
こう書かれていることに同感だ。

親が高校進学にこだわらず、子どももまた「いろんな道があるんだ」と思えるようになると、たいだいこのもめごとはおさまる。とても乱暴な言い方になるが、「十五の春に必ずどこかの高校に行かなければならない。できれば、なるべくレベルの高い高校に入ってほしい」という考えから親が自由になることで、「不登校問題」のかなりの部分は「問題」ではなくなる。

子どもを変える前に親が変わろう

みんなと同じように、
15歳になったらどこかの高校へ。

そうではなく。

親のエゴは抜きで、
子どもの今をそのまま受けとめる。

学校へ行く・行かないで問い詰めない。

ただし、親がそうなるまでには、
やっぱり時間もかかる。
言うほど簡単じゃない。

でも、だからこそ――。

だから親は、子どもの状況を受けとめるまでの時間を、できるだけ短くできるよう努力しよう。それは親としての務めだと思う。子どもを変えようとする前に、親が変わることが必要だ。

本当にね、そう思います今は。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。