早起きした日は積ん読の日!
ということで読んだ。
「ひきこもりの人たちは、人材の宝庫だった!」
「実はめちゃくちゃデキる」人たちと会社をつくって1000日
と帯にある。
ひきこもりx在宅xIT=可能性無限大
「ウチらめっちゃ細かいんで」は会社名で、
ひきこもり経験者中心に設立された。
通称「めちゃコマ」。
ひきこもり当事者等に対する教育事業、
HP・スマホアプリ等の開発・制作事業、
ITエンジニア等の人材紹介派遣事業などを
手がけている。
あえてNPOではなく株式会社にしたという、
同社社長の佐藤啓さんによる本だ。
ひきこもり当事者中心に創業したものの……
わずか半年でメンバー11人のうち
7人が辞める、という事態にもなった。
3年を経ても会社としては赤字でもある。
キレイなところだけではなく、
ビジネスとしての難しい点、
課題もしっかり書かれていて、
考えさせられるところが多かった。
ある親子のケース
色々と感じるところはあったのだけど。
今、読み終わって一番、
残っているのはココかな。
ひきこもり x 在宅 x ITを実現する
在宅で学習可能なHP制作&
プログラミングの講座、
「ひきこもりサポート特別コース」
を立ち上げた。
あるお母さんが講座を息子に受けさせたい、
と熱心に何度も佐藤さんに相談してきた。
ある日、いつもと様子が違い、
その母親が涙声で電話をしてきた。
ついに息子が申し込むことに決めた、と。
「おめでとうございます!」
と思わず佐藤さんは叫んだ。
順調に申し込みの手続きも済んで、
契約書も送った。
ところが――。
やはりクーリングオフしたい、
と今度は息子から連絡があった。
できることは結局のところ
聞けば、母親が熱心に勧めるので、
断るのも悪いかと思い申し込んだ。
ただこれ以上、親にお金を使わせるのも
忍びない。なので断りたい、と。
この出来事は佐藤さんにとって
大きな学びになったという。
これ以降、同じような親御さんには
決して受講を促すようには言わないよう、
伝えている。
結局のところ、私のようないわゆる「支援者」と呼ばれる立場であれ、親御さんであれ、医師やカウンセラーなどの専門家であれ、できることは「選択肢を示すこと」と「本人がそれを選ぶまで待つこと」しかないのだと思います。そして仮に何も選ばなかったとしても、その気持ちを尊重することが大切です。
できることは「情報提供」と「待つこと」。
これは本当にその通りだなあ、と。
コミュニケーションの大切さ
それと本の中で何度も強調されているのが、
コミュニケーションの大切さだ。
「めっちゃ細かい」は諸刃の剣でもある。
良い方にも悪い方にも作用する。
やはりそこはお互いの理解と信頼が必要で、
それが安心安全のベースになる。
簡単じゃないんだけどね。
大事なところだよね。
めっきり寒くなりましたが、
今日も良い1日を。
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