不登校とはぜんぜん関係ないけど、
世の偏見というか固定観念について一言、モノ申したく。
突然ですが、日傘を差す男性は気持ち悪いですか?
日傘の効果効能を勘違いしていた
白状すると、僕に関して言えば、
日傘自体、実はあんまり好きじゃなかった。
日傘のことを紫外線対策としてしか見ていなかった。
だから、初めて日傘を差してみたとき、
そのあまりの涼しさに驚いた。
体感温度で言えば、3度くらいは確実に変わる。
なんだ!
日傘って紫外線を避けることだけじゃないんだ。
暑さを和らげるためのものなんだ!
僕にとっては大発見だった。
タバコやめてランニングを始めて以降、
代謝が良くなったのか、
以前にも増して汗っかきになった。
8月ともなれば朝、
駅まで歩く10分間で汗ビッショリになる。
だから、できるだけ日陰を探して歩く。
日陰が多い道を歩くために少し遠回りもしていた。
とある休日、駅まで歩く道。
日陰を歩きたいから、
と遠回りをうちの奧さんに提案する。
そんなに暑いなら日傘させばいいじゃん?
と言われて、
彼女が差していた日傘を借りた瞬間…
それが大発見の瞬間だった。
でも考えてみればごくごく単純な話だ。
日傘を差すことはつまり、
ずっと日陰を作り出しているのと同じなんだから。
日傘を差すのは男らしくないか?
早速、男性用の日傘を探す。
ただ、5年前は
男性用の日傘自体があんまり売ってなかった。
フリルやなんかのついていない、
ラブリーでない色とデザインの日傘。
確か「通販生活」が男性日傘を推奨し始めたときで、
そこから買った。
以来、5年間。
ずっと日傘を使っている。
日傘と扇子は、夏の必携アイテムだ。
特に今週あたりからはもう、この2つはマストだ。
でも、日傘を差している男性はまだまだ少ない。
この5年間で3人くらいしか見たことがない。
夏のおすすめアイテムとして、
職場の人や友人に日傘をすすめたことも何度かあるけど、
大体は失笑されておしまいになる。
「日傘 男性」で検索すると、
続けて「気持ち悪い」というワードを
Googleが提案してくる。
日傘の何がそんなに男らしくないんだろう?
僕はランニングするから夏場はかなり日焼けするし、
日焼けが嫌なわけじゃない。
むしろ積極的に日焼けしたい方だ。
紫外線対策じゃなく、暑さ対策で日傘を差している。
日陰を求めてあっちこっち、
水すましみたいに移動しながら歩いてもいいけど、
その方が大の大人がすることじゃない気がする。
どれだけ暑くても高楊枝、
涼しい顔でいるのが男らしいか?
涼しい顔でいられたらいいけど、
汗だくになっても高楊枝、が男らしいか?
汗だくの方が気持ち悪くないか?
ぜんたい、男らしいって、なんなのさ?
汗だくでいるのを人に見せる方が僕は恥ずかしい。
だから、そうならないために対策を講じることは、
そりゃあ、最初はちょっと見慣れないから、
変わったことに見えるかも知れないけど、
日傘、しからずんば激汗!
に、どうしてもなってしまうんだから。
雨傘だって最初は女々しいと笑われた
ところで。
雨傘だって最初は男が差すものじゃなかった、
ってご存知ですか?
18世紀後半、傘は女性のものという認識だった時代。
ロンドンのジョナス・ハンウェイは
変人扱いされながら傘を使い始めたそうだ。
嫌がらせを受けたり、女々しい奴と嘲笑されつつ、
彼が30年以上にわたって雨傘を使い続けたことで、
今やどうだろう?
傘は英国紳士のシンボルになった。
男の日傘は女々しいか?
いや、単に合理的なのだ。
男性諸君、日傘を差そう!
恥ずかしがらずに。
そのうち世の中の方が追いついてくるから。
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