なにげなく言っている一言にも、
裏には隠れたメッセージがあるので注意、
という話。
頑張って、は他人事。突き放している
聞いた話なんだけど、
頑張って
という言葉は、言った方は励ましたつもりでいても、
実は突き放されている。
というのがあって。
頑張りましょう
であれば、一緒に伴走するイメージだ。
でも、
頑張って
は違う。
頑張るのは言われた方だけ。
言った方は温かい言葉を送ったつもりで、
でも結局、頑張るのは言われた方。
その時点で他人事、
冷たく突き放してしまっている。
頑張って、はあんまり良い言葉じゃない、と。
なるほど。
言うシーンや、間柄や、ニュアンスが
関わってくるものだとは思うけど、
でも、「頑張って」は他人事。
言われてみれば確かにそうだと思った。
解決策を示すのは、コントロールしたいから
言葉の裏にある
隠れたメッセージに注意すること。
それは今読んでいるトマス・ゴードンの
「親業」で繰り返し出てくるテーマだ。
ゴードンは言う。
子どもに対する解決策の提案は、
つまるところ、親が考える通りに
子どもをコントロールしようとしていることだ。
「徹夜でゲームなんかしてないで、
いい加減、もう寝たらどう?」
つい、そう言いたい。
でもそれは裏でこういうメッセージを
送っていることにもつながる。
●お前は物事を適切に切り上げる潮時が
わかっていない、未熟な存在だ
●ゲームは徹夜してまでやる価値のあるものじゃない
●子どもは分別のある大人の言うことを聞くべきだ
大袈裟に言えば、そういうことにもなる。
こういう思いが、裏のメッセージになっている。
わたしメッセージを組み立てる
裏の隠れたメッセージに注意をしながら、
でもだからと言って
言いたいことを我慢するんじゃない。
それが、ゴードンが言う
「わたしメッセージ」なんだけど、
いやはや。
実際言おうとすると、
難しいもので。
言う前に
頑張って、注意深く書き出してみる。
「忍介が徹夜でゲームを続けていると、
物音で夜中に目が覚めてしまうし、
成長期にそういう過ごし方をしてると
発育に悪影響が出るんじゃないかって、
お父さんは心配なんだよ」
親業のわたしメッセージ風に言えば、
こういう言い方になる。
たぶん……
わたしメッセージの結果は
これを書いている今は5月3日の朝7:00、
2m離れたリビングのソファで13歳の息子が
徹夜でゲームを続けている。
ずっと友達とLINEで話しながら、
レッドブルを飲んで、
やっぱ効くぅ、目が覚めたよ、
なんて言っている。
「おい、いい加減、もう寝ろよ!」
ではなく、
「忍介が徹夜でゲームを続けていると〜」
の「わたしメッセージ」を
さっき書いた通りに、丁寧に言ってみた。
突然、僕がそんな風に話しかけたので
忍介驚いてたけど、
「あ、はい」
というのが返事で、
でも、、、
引き続きやっている。
シレっと。
今のところ、やめる気配もない。
ということで、
今回の僕の言葉は響かなかったようだ。
残念ながら。
精進あるのみ、か
響かなかったけど、でもきっと
「いい加減早く寝ろ!」
は、もっと響かない。
その確信はある。
だから、
わたしメッセージを
続けていこうと思う。根気よく。
隠れた裏のメッセージに注意する。
解決策を提示するのではなく、
どういう影響があって、
どう感じているかを率直に表現する。
難しいことだけど、
精進していきたい。
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