ネガティブスプリットで走る

 

 

 

目下絶賛作業中のマラソン完走記。

その校正のことで先日書いた誤植の
ネガティブスプリットのことを少し。

「ネガティブスプリットって?」

まあ、完全にマラソン用語です。
知らなくて当然なのでご安心を。

どういうことか?

簡単に言うと前半よりも後半のペースを
速くする、という走り方のことだ。

僕はこのネガティブスプリットが好きだ。

これがズバッと決まることほど
気持ちのいいものは他にない。

ただ実際にやるのは言うほど簡単じゃない。

なんせスタート直後はアドレナリンの嵐だ。
周りのランナーも勢いよく飛び出していく。

その中で自分だけ意図的にペースを抑える。
次々に抜かれながらもグッと我慢する。

完全に自分だけ取り残された気持ちになる中、
「後半勝負だ」とひたすら体力を温存する。

これにはやっぱりかなりのメンタルと、
自分を信じる力が必要になる。

ここで例によって例のごとく
話はいきなり「不登校」に飛ぶ。

たとえば我が家の留学生もそうだ。

彼は小学3年生から高校卒業まで、
まるっと10年間、学校に行かなかった。

一度も黒板の前に座らなかった。

同世代の子たちが学校というコースを
全力で走っている間。

彼はひたすらゲームのコントローラーを
握り続けていた。
何年も何年も飽きることなく。

周りから見れば、すっかり棄権して
立ち止まったように見えたかもしれない。

でも、違ったんだな。
彼はエネルギーを温存していただけだ。

高校を卒業して無所属新人になってから
初めて勉強をやり始めた。

受験して大学に入って、今は
見知らぬ国の誰も知らない世界に
一人で飛び込んでいる。果敢にも。

これ、ある意味で見事な
ネガティブスプリットじゃないかな?

温存し切ってきたからこそ、
今すごく馬力が出ている感じがする。

と・は・い・え――。

やっぱり昼夜逆転ゲーム三昧は
不安になりますよね。
それもわかります。

でも大丈夫マイフレンド。

10代のころなんて、マラソンで言えば
最初の2、3kmでしかないんだから。

ちょっと人に抜かれたり遅れたって
じぇんじぇん平気平気。

ハーフ過ぎてから、いや、
本当の勝負は35キロを過ぎてからよ。

え?
人生はマラソンとは違うんじゃないって?

確かに。
(これだからランナーという種族は……)

でも10代は最初の数キロでしかない。
大きく見れば早い遅いはまだ関係ない。

それはやっぱり思っちゃうかな。

さて、そのマラソン完走記。

前半ペースを抑えた僕が
後半、追い上げていく。

壮大なネガティブスプリットの
物語になってるんでね。

よかったら完成したアカツキにぜひ。

さあ、頑張って絶対に入稿するぜ!

今日も良い一日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在21歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。