何気ない日常の一コマ

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昨日はうちの奥さんは昼から外出だった。

「そっか。じゃあ俺っちが今日は
忍介にお昼を作ってあげなくちゃ」

別に料理するのが面倒だったわけじゃない。

ただ何気なくそう言うと、
うちの奥さんにこう言われた。

「いつまで一緒に住めるかわからないよ」

確かにそうだ。

僕だって今の忍介の年齢の時にはもう、
実家を出て一人暮らししていた。

わかっちゃいるんだけどね。

子どもと一緒に暮らすのがいかに
プレシャスな時間で、そして実は
思った以上に短い時間だ、ってこと。

わかっちゃいるんだけど、
ついつい、忘れてしまう。

うちの奥さんを車で送ったあと、
スーパーで小松菜と刺身の鯛を買って、
オリーブベースのパスタにして
うちの若様と一緒に食べた。

夕方、17時過ぎ。

僕はサッカーで等々力競技場へ。
うちの若君は友人との約束で駅前へ。

行く予定だった。

なので二人して一緒に歩いて家を出た。

するとこちらに向かって一人、
女の人が近づいてくる。

「ねえ、あれお母さんじゃない?」

忍介が言う。見ると確かにその人は
びーんずネットの金子あかねさんだった。

至近距離なのにぜんぜん僕らに気づかない。

クスクス忍介と笑いあって、
こちらから声をかけてようやく気づいた。

何が言いたいか?

多分これから先、
ときが経って思い出すのって、
実はこういう何気ない
日常の一コマなんじゃないかな?

そして人生、どれだけこういう
何気ない一コマを積み上げて、
それを慈しんでいくかが
大事なんじゃないかな。

誰かを救うとか、社会を変えるとか、
そういうのももちろん大事だ。

もちろん大事。

でもこういう何気ない一コマの
積み上げがが沢山あってこそ、かも。

などと思った次第。

昨夜のガンバ戦のことは
思い出すだけでも悔しいので割愛。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。