母親が自分を大事にしていないと、子どもを大事にすることもわからなくなる

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外食するとき。

夫は自分の食べたいものを注文する。

そのことに腹が立つ。

子どもはこれ位しか食べられないだろう。
経済的なことを考えて自分は
いつもセーブしてるのに……。

という、とある不登校生の母親の話に、
その場でワッと共感が広がったという。

2023年3月1日号不登校新聞の記事、
『「学校をやめる」というわが家の決断』。
天棚シノコさんの話だ。

そのとき、こう思ったんですね。「まずは、母親が自分のことを大事にし、自分の気持ちを認めてあげていいんだよ」と。この例で言えば、「母親も自分が食べたいものを食べていいんだ」ということです。

なぜそんな話をするのかというと、こういうことを続けていると、自分が何をしたいとか、何が好きかということを、母親自身が忘れていってしまうからです。自分自身がなくなっていってしまう感覚とでもいうか。母親が自分のことを大事にしていないと、子どものことを大事にするということも、だんだんわからなくなってしまいます。

なるほど!と思った。

食べたいものまで我慢している、というのは
正直、僕には馴染みのない話だったけど。

「子どもが学校に行ってないのに、
自分だけが楽しくしていていいのか?」

そう自分を責めてしまうお母さんの話は
実際によく見聞きする。

でも母親自身が自分を大事にしていないと、
子どもを大事にすることもわからなくなる。

この理屈は、本当にそうだよなあと思った。

もうひとつ。

子どもが不登校になると、

「育て方を間違えたんじゃないか?」

こう自分を責める親は多い。

この点についても
天棚さんの捉え方が素晴らしかった。

逆だと思います。イヤなものをイヤと感じられる、自分自身の心に正直な子どもに育ってくれているわけです。ましてそれを口に出せる信頼関係が親子にあるからこそ、しんどい気持ちを伝えてくれたのです。これほどすばらしいことがあるでしょうか。

ですから、不登校は子育ての失敗だなんて思わないでほしいです。大事なことは、親子のあいだの「信頼」を大切にしていくことです。その積み重ねが、よりよい親子関係につながっていくのだと思います。

これも、その通りだと思いませんか?

今日も良い1日を。

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2 件のコメント

  • 金子さま
    はじめまして。天棚シノコと申します。
    記事をご紹介いただきありがとうございました。
    よろしければこちらをSNSでシェアしたいと存じます。
    どうぞよろしくお願いいたします。

    • はじめまして。
      まさかご本人からご連絡いただけるとは!
      と驚き、嬉しく拝読しました。
      ぜひシェアいただけましたら幸いです。
      よろしくお願いします。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。