何をあんなに焦っていたんだろう?

 

 

 

ふと思う。

今にして、ではあるのだけれど。

12年前、小学3年生だった息子が
学校に行かなくなったとき――。

「何をあんなに焦っていたんだろう?」と。

別に部屋から出るようになったからいい、
とはまったく思っていない。

別に大学生になったからいい、
とはまったく思っていない。

でも12年前、
息子が学校に行かなくなったとき――。

ものすごく慌ててしまった。

このままじゃマズいと思った。
なんとしてでも学校に戻さねばと焦った。

でもね。

学校行かなくたって、人は育ちます。

少なくとも我が家の二十歳は
小中高と学校には行ってないけど、今は
かなり「いい奴」に育ってます(親バカ)。

よくよく考えてみれば――。

たかが明治150年だ。

学校というもの。
それができてたった150年。

対して人類の歴史1万年。

1万年。1万年だよ。

別に人は学校に行ってなかった。
1万年の長きにわたって。

それで普通に大人になってた。

1万年間、人類は社会性が育たなかったか?
1万年間、人類はロクに働けてなかったか?

答えは「ノー」だ。

そうですよね?

たかが「明治150年」の呪縛でしかないのだ。

大丈夫。

学校行かなくても普通に大人になれる。

「学校にも行けないようなひ弱な奴が
社会で通用するはずがないだろ?」

そんな乱暴な意見が未だにXや
ヤフーコメントにあふれてる。

言ってもいいですか?

それ、単なる思い込みです。

同じ地域に住む同じ年齢の子だけを
問答無用で集めて1箇所に放り込む。

学校ってある意味特殊な環境なんです。

同じ地域に住む同じ年齢の人だけで
構成されてる会社がこの社会にありますか?

そんな会社が仮にあったとして、
あなた取引したいと思いますか?

社員全員同い年で、同じ地域に住んでる。

気持ち悪くないですか、そんな会社。

社会、社会ってみんないうけれど。

全員同い年で、同じ地域に住んでるだけ。

ただそれだけ。

「それ」は果たして本当に
「社会」と呼べるようなものなのか?

なのでね。

1万年の人類の歴史を思い起こせ。
明治150年の呪縛から解き放たれろ。

本当にね、今は思います。

「何をあんなに焦っていたんだろう?」と。

ただね、今はこんなこと言っちゃってますが。

かつて僕は「やらかし」まくった。
でも今は「何をあんなに」と思ってる。

だからそれをね、発信するのがね。

やっぱり僕の役割かなと思ってます。

ということで書きました。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在20歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。