「何しよるかー」は楽。「よかよー」は覚悟が必要

素敵な記事だな、と思ったので紹介。

え?
最近いつも紹介ばかりじゃないか、って?

まあ、いいじゃないですか。笑

良いと思ったものをシェアしたい。
それもブログをやっている
理由のひとつなのだから。

言葉が先生くさくない

正直に言って、僕は大上段に
「教育を語る」のは苦手だ。
だいいち、あんまりよく分かっていないし。

ただ、人の言葉には匂いがあると思う。

そしてその匂いがこの校長先生の場合、
学校くさくないというか、
先生くさくないというか。

全日制と単位制という
珍しい組み合わせを実施している立花高校。

「できないことを嘆くより、
できていることを認め合う」をモットーに
不登校生徒の自立を支援する。

齋藤眞人先生はのっけからこうおっしゃる。

齋藤 (前略)一言でまとめるとしたら「寛容の精神が醸成される社会」にしていきたいというのがものすごく大きくあります。

記者 具体的に言うとどんなイメージですか?

齋藤 子供に限った話ではないですが、生きとし生きるもの全て、自分たちが今頑張っていることに気付いてほしいと思うんですよ。
ただ、「頑張る」って人それぞれの基準で変わりますよね。褒めるとか叱るとかはその人の基準で動くので、究極でいくと「認めること」だと思うんですよ。自分の尺度に当てはめて何かを評価するんではなく、そんなのも取っ払って認める。相手の存在を認めることがものすごく大事だと思っています。

褒めるとか叱るはその人の基準だ。
だから評価するのではなく、
認めることが大事。

その通りだと思う。

優しいだけじゃ社会に通用しないのか?

そして「寛容な社会でありたい」、
そう思うようになった
きっかけのエピソードも良かった。

おいしいシュークリームを食べた女の子。
シュークリームを食べたことのない
弟のために持って帰ってあげようとする。

それを齋藤先生が「優しいね」と言ったら
女の子がこう言う。

「でも学校の先生には
”優しいだけじゃ社会に通用せん”
って言われた」

そのことにショックを受けた、と。

こんな心優しい子に育ってもらうことがみんなの願いのはずなのに、無意識のうちに大人は「それだけじゃ駄目だ」って子供の可能性を潰してしまいますよね。「それだけじゃ駄目だ」と言うとこの子の優しさが生きないじゃないですか。だから「あなた優しいね」って言ってあげられる、その子の優しさが生きる寛容な社会でありたいと思います。

大人の覚悟が試されている

もちろん厳しい生徒指導の学校があっていいし、そこを選んで伸びる子達があればそれを否定しちゃいけないと思います。ただそれは義務教育に当てはめることではないと思うんです。受けなくちゃいけない教育は子供たちは選べないわけですから。もっと多様な選択肢があっていいと思うんですね。学校教育が狭い気がします。

「こうあるべき」という中に皆を入れようとすること自体は否定しようとは思いませんが、入りたがらない子や漏れていく子にいくつもオプションがあっていいはずなのにそこを切ってしまう。

「よかよー」っていうのはすごく覚悟のいることです。「何しよるかー」って枠にはめる方が大人は楽ですよ。だからこそ、うちの方針は大人の覚悟が試されている教育だと思います。

認めること、それは覚悟が試されること

よかよー、は覚悟がいる。
何しよるかーの方が楽。

本当にそうだ。

柵を作って、群れをその中に入れて
はみ出した奴を「何しよるかー」と
取り締まる。警察官のように。

それは柵のない野原に群れを放つより
ずっとずっと簡単なことだ。

認めること。
それは覚悟が試されることでもある。

すぐには難しいと思う。
でも何しよるかー、を減らして
よかよーを増やす。

その輪が少しずつでも、広がれば。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在通信制高校1年生・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』を出版しています。