じゃあマラソンの何が面白いのか?

 

 

 

4時間切って、
笑顔でゴールできました。

昨日の湘南国際マラソンの話だ。
いやあ、しかし暑かった。

結果は3時間55分3秒。

スタートのロスが1分7秒あったから、
実質のネットタイムは3時間53分56秒だ。

勝ちレースと負けレース

2016年湘南国際で出したベストタイムの
3時間23分38秒にはほど遠い。

今年の春に走った静岡マラソン2024は
3時間33分20秒で、昨日の結果より
20分以上速かった。

静岡マラソン2024完走記

2024.03.11

でも静岡は「負けレース」だった。
そして今回は「勝ちレース」だった。

どういうことか?

結局のところ――。

タイムじゃないんだよね。
はっきり言って。

よくタイムや順位を聞く人がいるけれど、
マラソンの面白いところって
究極、タイムや順位じゃない。

タイムや順位なんてどうでもいいんだよ、
ぶっちゃけ。

じゃあマラソンの何が面白いのか?

「自分との戦い」だから面白いのだ。

誰に何を言われたわけでもない、
自分自身が設定した自分の目標。

それをいかに緻密に達成していくか?

忙しい日常の中で時間をなんとか捻出して、
トレーニングに何ヶ月も時間をかけていく。

そしてレース当日は何時間も集中して
冷静にファイトし続ける。

要はどれだけ自分の身体と心というものを
しっかりと制御することができるか?

「その争い」なんだよな。

本当にお子ちゃまには難しい、
成熟した大人のためのスポーツだと思う。

自分を律する。自分を御する。

そういう意味で32km地点で一度、
力尽きて膝をついてしまった
今年の春の静岡マラソンは、やっぱり
厳しく振り返れば敗北レースなのだ。

たとえどんなにセカンドベストの
良いタイムが出たとしても……。

勘所を間違えないこと

昨日の湘南も、正直に言えば
絶好調という訳ではなかった。

目標は1km5分30秒のペースを
愚直に守って笑顔で4時間を切ること。

だったんだけど、実はなんなら
18kmで早くも脚は重くなってた。

ハーフすぎてから何度も何度も
ペースダウンしそうになった。

5分30秒で走って30kmまで持たなかった、
2週間前の悪夢が頻繁に頭をよぎる。

切ない願望

2024.11.18

でもね、昨日の純ちゃんは老獪だった。

騙し騙し、脚をなだめすかして
ペースダウンをなんとか最小限に抑えた。

イキって無理にペースを保とうとして
結果的にボッキリと盛大に心が折れる。

それを何度も痛いほど経験してきた、
おいら正真正銘の10年選手なのだ。

「やり過ごしていればいつか潮目は変わる」
「時が満ちるのをとにかく待て」

昨日はマラソンの勘所を間違えなかった。
耐える時間帯しっかり耐えることができた。

そして32km、残り10kmのところで。

手元の時計を見るとちょうど
2時間59分になるところだった。

残り10km、仮にキロ6分ペースに
落ちたとしてもジャスト4時間で行ける。

今の自分の状態なら、どんなに悪くても
まずキロ6に落ちることはないだろう。

「今日は、勝った!!!」

今日は勝った。打ち勝った。

その圧倒的な勝利感が込み上げる。

そうするとこれまた不思議なもので、
自然とペースが上がっちゃうんだよな。

残り10km、ロングスパートで
前を走る人たちをどんどん追い抜いた。

もちろん脚は絶賛売り切れ状態だ。
心肺だってほぼギリギリに近い。

でもとめどなく恍惚感が全身に満ちる。

これがマラソンの、特に数少ない
「勝ちレース」の喜びなんだよな。

特に37kmからのラスト5kmは
苦しい中でも醍醐味を噛み締めて走れた。

人生も同じ。タイムや順位じゃない

って完走記がてら、これ書きながら思った。

「人生もマラソンと同じじゃね?」

タイムや順位じゃないんだよ。

タイムや順位じゃない。

そんなことよりも!

どれだけ自分の人生の手綱をしっかり
握り続けたかどうかじゃないだろうか?

たとえ人が羨む成功や地位を得たとしても、
虚しく孤独に死んでいく人もいる。

マラソンでゴールする瞬間、
人生で言えば死を迎えるそのとき。

どれだけ自分に満足できているかどうか。

真に大切なのはその一点なのであって。

学校に行くか、行かないか。
それは「本質」ではないハズだ。

本来、大きく人生を俯瞰してみれば
非常に些細なことのハズなのに、
そこに囚われすぎてしまうのは不毛だ。

「いや、人生に大きく関わる話だからこそ、
不登校は深刻なんだよ」

という見方が世間一般の趨勢だ、
ということも知っている。

将来食っていけるかどうか、
瀬戸際の問題なのだから、と。

だけどあえて問いたい。

「本当に?」と。

本当に胸に手を当てて考えてみてますかと。

――なあんて。

マラソン完走記からまたすぐ、
不登校を語っちゃう純ちゃんなんでした。

ということで。

昨日一緒に湘南を走ったみなさん。
大会を支えてくれたみなさん。
応援してくださったみなさん。

お疲れ様でした。
そしてありがとうございました。

「フロンターレがんばれ!」

の沢山の応援、とっても嬉しかったです。

さあ、来年の静岡も頑張ろう。
またしっかり積み上げていこう。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。