出走前日の朝

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前回は自己ワースト記録だった。
正真正銘、悪夢以外の何ものでもなかった。

なんせ5時間30分もかかった。
距離に打ち砕かれて盛大に左膝も壊れた。

去年の湘南国際マラソンのことだ。

25km以降の残り17kmをゾンビのように
左脚を引きずりながらチンガラと歩いた。

情けなかった。
みっともなかった。
沿道の励ましと応援の声が耳に痛かった。
自分史上、最高にカッコ悪かった。

完走?
完歩?

いや、ぜんぜん違う!

ただただ物理的に惰性で移動を続けて
最後にたどり着いた場所がたまたま
ゴールだった、というだけの話だ。

その日の夜は脚の痛みで
寝返りも打てず一晩眠れなかった。

理由は明らかだ。完全に準備不足。

42kmを走る準備として、
5kmのゆるジョグしかしてなかった。

今にして思えば結果は目に見えていた。
でも心のどこかでマラソンを舐めていた。

今年は絶対にその二の舞にはしない。

ということで、30km走も
ハーフも峠走も積み重ねてきた。

もちろん、以前のように
3時間半を目指せる仕上がりではない。

ぜんぜんない。
残念ながら。

でも今年は絶対ゾンビにはならない。
決して歩かない。しっかり走り切る。

そう思ってやってきた。

今は朝の6時半だけど、明日の今頃は
会場行きのバスに乗っている時刻だ。

マラソンは怖い。

道中、必ず苦しみが訪れる。

そう、誰にも必ず苦しみは訪れる。
それだけは確実だ。絶対に逃れられない。

それをわかっててスタートラインに立つ。
ランナーはみんな、勇敢だと思う。

勇敢だよ、みんな。

そして俺もだ!

マラソンは怖い。
マラソンは苦しい。

こんな苦行に1万5千円も払う。
まったく酔狂もはなはだしい。

怖いし苦しい。
でもだからこそ面白い。

わかるかな? この微妙な思い。

楽しみでもあり、でもやっぱり怖くもあり。

そのために必死にありったけの勇気を
かき集めてスタートラインに立つ。

「去年の俺とは今年は違う!」

って完全に自分に言い聞かせるために
今これを書いてるな。笑

そんな出走前日の朝。

最後のひとっ走りをこれからしてきます。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。