「私は頑張って学校に行ってるよ」と言われたら

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響く記事だった。

気持ちをまとめて説明する

不登校の小1むっくんと
そのお母さんウチノコさん。

外出を渋るむっくんに理由を聞くと、
「どうして学校に行かないの?」
と聞かれることを怖がっている。

ならば、、、と。

「行かない理由」
「今後への気持ち」
「周りにどう接してほしいと思っているか」

の3点を説明できるようにした。

  • 理由:学校へ行くと疲れすぎてしまう
  • 今後:疲れすぎない良い付き合い方を探している
  • 周囲への要望:今迄通り仲良くできたら嬉しい

そうやって気持ちをまとめてみた。

どうして疲れたら休むの?

ずっとむっくんと
登下校も一緒だった小2のよっちゃんに
実際そう説明してみた。

むっくんが病気じゃなかったことに
安心しながらも、よっちゃんはこう言う。

「でもね、どうして疲れたら休むの?
私は疲れても頑張って行ってるよ」と。

ココが今回、個人的には一番
響いたポイントだった。

よっちゃんが本当に伝えたいのは

この「どうして?」はどういう意味なのか?

そう考えてウチノコさんが考えたこと。

それは

「どうして疲れたら休むの?」

よりも

「私は疲れても頑張って行ってるよ」

よっちゃんが本当に伝えたいのはこちらだ、
とウチノコさんは考えた。

「よっちゃん頑張ってるんだね」

ウチノコさんがそう声をかけると、

「そう‼︎」

と答えてよっちゃんの顔がぱあっと輝いた。

認めて欲しいサイン

嫌な時もあるの。
怒られたり、疲れたなと思ったり。
でも頑張ってるの。

よっちゃんの「どうして?」は
「納得できない」という意味ではなかった。

自分の頑張りを認めて欲しいサインだった。

なので

「よっちゃんとっても頑張ってるんだね」

そう言うと、ニッコリ笑顔。

これは、見逃しがてしまいそうな
ポイントだなあと思った。

伝えること、それは

「どうして?」

つい、学校へ行かないことに対して
こう質問されると、あれこれ言いたくなる。

そんなことはないだろうか?

もし、よっちゃんの「どうして?」という言葉に、私が一方的に説明を続けていたら、よっちゃんの心に芽生えたモヤモヤはむしろ広がるばかりだったかもしれません。

伝えるということは、こちら側の事情だけを一方的に説明して理解を求めることではなく、その話を聴いた相手の心にも寄り添う必要があるということを私は教えてもらいました。

伝えること――。

それは一方的に説明して
相手に理解を求めることじゃない。
話を聴いた相手の心にも
寄り添う必要がある。

心がけたいですね。

伝えた後は、その子自身の感情に焦点を当て、傾聴し、気持ちを汲んだり、努力を認める言葉かけを意識したりしました。
子ども達の話を聴いていると、むっくんのように休む選択も大変だけれど、学校へ毎日行くこともやっぱり大変で。「みんなとっても頑張っているんだなぁ」と感じました。日々頑張っている子どもたちみんな、たくさん褒めてもらえていたらいいなぁと思っています。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。