大切なのはウェルビーイング

 

 

 

うまく書けるかわからない。

でも書いてみる。

結局のところ、
身も蓋もなく言うと――。

「一人で稼いで食っていけるようになる」
「その道筋をつけるのが大人の役目」

という価値観を超えていく必要がある。

と思ってるんだよね、僕は。

「不登校でも大丈夫」

と一応、みんな口では言う。

でも、一方で。

「いいよ、いいよ、大丈夫だよ」

と、ただただ無為に見守っていても、

「稼いで食っていけなければ、
やっぱりダメだよね。一人前じゃないよね」

ってみんな思ってるんだよね、心の奥では。

でもあえてそこを超えていく必要がある、
と僕は思っているんです。

その価値観を超えていく必要がある。

つまり、

「一人で稼いで食っていければ
それはそれでいいことではあるけれど。

もっと大事なことはウェルビーイング、
つまり“生きてて楽しいかどうか”。

それこそが一番大切なことだよね。
本質はそこだよね」

ということを言いたい。

「稼いで食っていける」

という、他者から見た
「社会的な状況」を問うのでなく。

「生きてて楽しい」

という、本人が感じる
「内面的な状況」を問う。

生きていけるか。食っていけるか。
稼いでいけるか。他人とやっていけるか。
税金払っていけるか。

税金払えない奴=ひきこもりはダメ絶対。

結局のところ、最終的に身も蓋もなく
みんなそればかり問うけれど。

そこに留まっている限り、
苦しい状況にある人は常に救われない。

僕ら一人一人がもっともっと
ウェルビーイングという内面的な状況に
価値を感じるようになること。
重きをおくようになること。

稼げるかどうか、を問うのではなく。

それこそが求められているんだと思う。

「学校行かなきゃダメ」
「ひきこもってちゃダメ」

なぜか?

「一人で稼いで食っていけないから」

これを言うのは一番簡単だ。

一番簡単だよ。

そしてなんとかこの社会は
もれなく子どもたちを学校へ行かせ、
大人たちを職場で働かせようとする。

でもうまく行かない。

不登校は34万人。
ひきこもりは100万人。

なぜか?

「本人がだらしないからだ」
「甘えているだけ」

と、単純に決めつけている。

それが今の僕らの社会だ。

この意識を変えたい。

はい、純ちゃんがまた今から
お花畑の綺麗事を言いますよ。
心の準備をしてくださいね。

「一人で稼いで食っていけるか?」

を問うのはやめよう。

「本人が生きてて楽しいかどうか?」

これをまず問うようにしよう。

そういう状況を作ることから始めよう。

そうじゃないと、変わらない。
この国は。この社会は。永遠に。

不登校34万人・ひきこもり100万人。

これは物言わぬ、静かな怒りにして
重大な抗議行動でもあると僕は思ってる。

「稼いで一人前に食っていく」

それが大事という本音もわかる。

でもそれがゴールであればあるほど、
物言わぬ抗議行動は拡大を続け、
この社会はずっと変わらず、今以上に
ギスギスし続けるばかりだと思う。

「でも稼がなければ生きていけないよね?」

ってあなたも相当にしつこいね。

確かにそうだ。でもだからこそ、
あえてそれを問うのはやめよう。

お花畑だろうが綺麗事だろうが、
やっぱりしっかり順番を変えて行こう。

大事なのは命。
大切なのはウェルビーイング。

ああ、伝わらないだろうな……。

でもそう言いたい。
そう思う人が増えてほしい。

けっこう大事なポイントだと思うんだよね、
これって。

昭和のサラリーマン風に言えば
こここそが「一丁目一番地」だと。笑

やっぱり今の僕は思うのデアリマス。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在20歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。