ロシアに向けて愛をこめて

ロシアへ向けて愛をこめて

W杯が始まった。

正直、厳しいと思う。
でも思い起こしてみれば8年前
南アフリカ大会の時もそうだった。
というのが、一縷の望みだ。

望外の先制ゴールに絶叫する

ところで忍介は
他人の大声が苦手だ。

それが分かったのが
4年前のブラジル大会。

初戦のコートジボワール戦は
確か日曜の朝11:00の
キックオフだったと思う。

週末だし、景気付けに昼前から
スパークリングワインを飲んで
当時9歳だった忍介とソファに並んで、
気分最高潮でキックオフを迎えた。

で、前半20分過ぎくらいだったろうか、

左サイド、スローインから長友が中へ。
本田が左脚を振り抜いて
ゴールへの軌道が見えた瞬間、

飛び上がって絶叫した。

まさかまさかの日本の先制ゴール!

僕の声はマンションの隣三軒に
十分に届く音量だったと思う。

大声を出したことをキレられる

驚いたのは
その直後の忍介のキレっぷりで、

リプレイ画面に向かって吠えている
僕の声量を上回る勢いで

うるさい!うるさい!うるさい!
うるさい!うるさい!うるさい!
うるさい!うるさい!うるさい!

って、
それこそ無限ループで怒鳴られた。

僕が突然大声を出すから驚いたし、
それが心底、嫌だったらしい。

その後もずっと
忍介の怒りが収まらない。
ハーフタイムになっても延々と
自分がいかにお父さんの大声が嫌だったか、
忍介に叱られ続ける。

後半、あまりの忍介の剣幕に
応援の気持ちもしおれてしまい
試合も連続ゴール食らって逆転負け。

その後、ギリシャには引き分けたけど
コロンビアにはいいようにやられて
ブラジル大会は、しょっぱく終わった。

サッカーのテレビ観戦は緊張含み

個人的には
コートジボワール戦で
僕があんなにも絶叫して
忍介を怒らせなかったら、

結果は違っていたんじゃないか、
なんて、ささやかに
自分を責めていたりする。

忍介の姿をしたサッカーの神様の
逆鱗に触れてしまったんじゃないか、と。

冗談はさておき。

以来、テレビでサッカーをみるときは緊張する。

一年半前のクラブワールドカップの決勝。

柴崎の2ゴールで
鹿島アントラーズがレアル・マドリードを
リードした瞬間も、

爆発した喜びを忍介に配慮して
強制的に閉じ込めたので

「っやっッへぐぅっふ!」

みたいな変な叫び声になってしまった。

なんでもかんでも
発達障がいに紐づけるのは
正直どうかと思うんだけど、

ひとつの傾向として
大声が苦手というのもあるかもな

と、W杯を迎えて思い出した次第。

思い切り叫べて、怒られない方法は?

できれば思いっきり吠えたくなるような
日本代表の会心のゴールを見たいけど、

忍介の鼓膜に配慮する必要もある。

枕を手元に置いておいて
口にあてて絶叫するようにしようかしらん?

いや、
瞬間的にそんな芸当ができるとも思えないや。

どなたか妙案あれば教えてください。

っていうか、
絶叫できるシーンがあればいいんだけど…

そんなこと言っちゃいけないか。

なんだかんだ言っても、我らが代表チームが挑むロシアに向けて、愛をこめて。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。