自分くらい自分に優しくしてあげて

 

 

僕らが発行する不登校インタビュー事例集
『雲の向こうはいつも青空』。

そのVol.5でお話しくださった
NPO法人優タウン代表の
小沼陽子さんの記事が出ている。

よろしければ全文ぜひ。

個人的に頭ブンブンになったのが
このくだりだ。

これまで仕事はちゃんとこなし、
やっかいな仕事も引き受けて頑張ってきた。

でもどこか不満もあった。

こんなに頑張ってるのに認められてない。

だからといってどうしたいのか?
それもわからずただただ忙しい。

朝3時半に起きて仕事をこなす、
会社員としてフルタイムで働いていた
小沼さんが当時を振り返っての話だ。

でもコレ!

まさに2017年、45歳の頃の僕そのものだ。

だからといってどうしたいのか?
それもわからずただただ忙しい。

まったく僕も同じだった。

そんな中。

小沼さんの息子さんが不登校になった。

小学3年生。うちの息子と同じ年だ。

小沼さん親子は心も体もぶつかり合って
本当につらかったという。

 でもそんな息子を見ているうちに、「学校に行きたくない」という自分の意思を持って生きるのは、実はすごいことなんじゃないのかと気づきはじめた。私が息子と同じような年齢のころには、しっかりとした自分の意思なんて全然なかった。それどころか、今の私だってちゃんと自分の意思で生きているだろうか? それさえわからなかった。

「私は本当はどんな生き方をしたいのか?」

今まで私はそんなことを一度も考えたことがなかったと気づき、それにも大きなショックを受けた。誰かが「こうしたほうがいい」と言ったことを一生懸命やってきた。そんな人生だった。

本当の自分の心の奥の声を聞きたい。

もっと自分を大切にして生きたい。

それが自分に誠実に生きるということではないのか。

自分に誠実に生きられなかったら、他人に誠実になんて生きられない。

わ、わ、わかりすぎるぅッ!!!

「私は本当はどんな生き方をしたいのか?」

今まで私はそんなことを一度も考えたことがなかったと気づき、それにも大きなショックを受けた。誰かが「こうしたほうがいい」と言ったことを一生懸命やってきた。そんな人生だった。

はい、ショック受けました。あたくしも。

本当はどんな生き方をしたいのか、
そんなこと考えたこともなかった。

誰かにこうしたほうがいいと言われたこと。
それを一生懸命やってきた人生だった。

しかも、僕の場合それに気づかされたのは
息子の不登校から何年も経ってからなのだ。

当初は華麗にスルーを決め込んでいた。

でも数年の時を超えて、こだまのように
後から息子のこんな声が響いてきた。

「僕はすっぱり学校をやめたよ」

「お父さんはこの先の人生、どうするの?」
「ずっと我慢して会社員でやっていくの?」

そんなことを実際に言われたわけではない。

でも不登校から数年経って、そんなふうに
息子に問われているような気がしてきた。

そして今、会社員を辞めて
夫婦でびーんずネットの活動をしてる。

小沼さんの最後のメッセージも沁みた。

親である私たち自身がもっと自分をいたわって大切に生きていきたい。頑張ってきたからこそ、自分を大切にすることが、自分を甘やかしているようで不安になるかもしれない。でも、ときには自分を甘やかしたっていいではないか。外で一生懸命頑張っているのだから、自分くらい自分に優しくしてあげてほしい。それは子どもに対しても同じ。それくらいでちょうどいい。多くの不登校の親子を見てきて、私はそう思う。

「自分くらい自分に優しくしてあげて」

なぜか?

みんな本当に頑張りすぎてるから。

ここはあえて意識してそうした方がいい。

「自分をいたわって大切に生きていきたい」

ね、本当にそう思います。

今日も良い1日を。

P.S.
とはいえ、一人で無理やり自分をいたわろうとしても、やっぱり難しかったりもしますよね。頭ではわかっているのだけれども、気持ちがどうしても追いつかない、みたいな。
大切なのは、思いが同じ人たちとのつながりを持つことだと思います。
一緒に歩きながらお話ししてみませんか?
びーんずネットのお散歩会、今月は21日に川崎でやります。よろしければぜひ。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在20歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。