「悪いほう」の言葉の強さ

 

 

昨日、東京ガスの方が点検に来た。

「よろしくお願いします」

という話だ。

ガスメーターの検針。
そしてベランダの給湯器と、
キッチンのガスレンジのチェック。

点検いただいて「特に問題ない」
とのことで、あっさり終わったのだけど。

最後に点検の方がこう言う。

「火災報知器の設置はされてますが、
ガス漏れ警報器は設置されてないんですね。

月額343円のリースという形になりますが、
設置にご協力を頂けませんでしょうか?」

ガス漏れ警報器設置に「ご協力を」。

という、この言葉の持つ威力が絶大だった。

ご協力ならしたいよね、やっぱり。
安全のためにもね。

ということで快諾しちゃったのだけれども。

よーくよく考えてみたら。

うまいこと売り付けられた、
と捉えることもできる。笑

「ご協力」なら喜んでする。

でも「ご購入」ならどうだっただろう?

しなかっただろうな、と正直思う。

かくのごとく、言葉の持つ影響は大きい。

何が言いたいか?

ここから例によって例のごとく
話は不登校に急旋回をするのだけど、、、

「見守ってるだけでは解決しません」

「不登校は長引けば長引くほど
再登校のハードルがあがります」

そうやって親の不安を煽る人たちがいる。

そしてこういう言葉も
めちゃめちゃ強いんだよね。

子どもが学校に行かない状態の親に、
これほど「突き刺さる」言葉って
たぶん他にないと思う。

でもって、これは
「悪いほう」の言葉の強さだ。

言葉の強さに目がくらみそうになるけれど、
やっぱり本当のゴールを忘れてはいけない。

ずばり、本当のゴールは何か?

子ども本人の幸せな人生だ。

そうですよね?

再登校じゃない。

もちろん結果として再登校に
つながることもあるだろう。

それが悪いと言いたいわけじゃない。

でも再登校が目的であってはならない。
これ、一番大事なところだと思う。

子どもが学校に行かない。

そうなったときにはもう、
完全にアップアップなのだ。
コップから完全に水があふれた状態、
それが不登校なのだ。

甘く見ちゃいけない話だ。
命にかかわる話でもある。

あくまでも本当の目的は、
本人の幸せな人生。

学校に行くか行かないかなんて、
あえて言うのだけれど、
言ってしまえば小さな話なのだ。

本人の命と幸せこそ!

ということをね。
忘れずに思い起こしたいよねと。

「見守ってるだけじゃ解決しません」

以前にもこれについては
このブログでも記事を書いているのでね。

心がザワザワする方は読んでみてください。

「見守ってるだけじゃ解決しません」というフレーズにイラっとする

2023.11.22

しかしホント、イラッとするな。
このフレーズ。不登校舐めすぎ。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。