「曖昧さ」や「見通せないこと」に対する耐性

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今日から連休明け。

――にしては最高に気分が滅入る天気だ。

長く生きてきた大人でもそうなのだから、
学校が苦手な子どもたちにとっては、
きっと今朝は格別にキツいと思う。

そんな我が子の今朝の様子に
心が揺らぐお母さんも多いだろう。

つまるところ。

親にとって子どもの不登校の何がキツいか?

それは「原因がわからない曖昧さ」が
耐え難い、というのが大きいと思う。

「なんで?」
「どうして?」
「どうしたら?」

間断なく心に浮かんでくる疑問。

でも子どもに聞いても答えは出ない。

その曖昧模糊とした現象が、
モヤモヤ・イライラする心が、
なにより無為にすぎていく時間が、
腹立たしくも、苦しく悲しい。

僕の場合はもう10年前のことだけど、
そんな気持ちは当時ひしひしと感じていた。

そして10年経って今、こういう活動を
しているからこそ、思っている。

やっぱり大事なのは「情報」だと。

もっと簡単にいうと、
不登校を経験した先輩たちの話を知ること。

それも一人二人じゃなく、
可能な限りたくさん、何十人と。

もちろん、あなたが不登校の事例を
たくさん知ったからと言って、
明日から子どもが弾丸のように
喜び勇んで学校に飛んでいくことはない。

それは絶対にない。申し訳ないけど。

でも「原因がわからない曖昧さ」
に対する耐性は、きっとつくはずだ。

あとは「先が見通せないこと」に対する耐性。

そしてこの「耐性」こそが、苦しい日々を
乗り切るためには大切なものなのだと思う。

僕らが発行する不登校インタビュー事例集
『雲の向こうはいつも青空』は、
不登校を経験した当事者、保護者、支援者、
それぞれの立場の人に毎号7人づつ
話を聞いて、それをまとめたものだ。

これまで8号、発行してきた。

今、来月発行予定で9号目を作っている。
話を聞いた人は累計で63人になる。
これは結構な人数だと思う。

もちろん、人それぞれではある。

あなたの子どもにピッタリ状況が
当てはまる例なんて、多分ないはずだ。

ただこれだけの人数の人に
話を聞いてみるとやっぱり思う。

どこか通底に流れる普遍的な要素はあると。

その「要素」を感じとってもらいたい。
感じ取るために沢山情報を浴びてほしい。
そして自分の頭でしっかり咀嚼してほしい。

ということをね、繰り返し
このブログでは言ってますが。

GW明けの今朝。

苦しい思いをしている人が少しでも
僕らのインタビュー事例集を読んで
心が緩むようになれたら。

そう願っています。

インタビュー事例集のお求めはこちらから↓

もちろんおすすめは56人分の「雲と青空」
が一気に読める8冊セットです。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。