ちょうど10年前の季節は今頃。
小学3年生だった息子が
学校を休みがちになった。
「どうすんだ、どうすんだ?」
と連日大騒ぎしたわけじゃない。
でも内心はやっぱり焦っていた。
「不登校のままで大人になる」
ということのイメージが当時は
まったくつかなかったからだ。
そういう意味では、この10年。
いい時代になったと思う。
情報も爆発的に増えた。
メディアの記事も毎日のようにある。
なんせ不登校生の数自体倍増した。
今や29万人時代だ。
以前はそもそも不登校が
記事になることなんて滅多になかった。
それに僕らびーんずネットの
書籍や事例集だってある!笑
でも、実感として。
親子ともに、10年前と比べて
悩みが軽減されている感じがない。
なぜだろう?
(思考タイム:30秒)
ざっくり乱暴に言えば。
不登校に対して向けられる、社会からの
「まなざし」が変わってないからかな。
不登校は親の責任、という東近江市長の
発言が今問題になっているけれど。
正直、内心そう思っている人が
この国ではいまだに大多数なんだと思う。
不登校=甘え・弱さ・怠け、のように。
はっきり口には出さねども。
ひきこもりに向けられるまなざしにも
同じものがあると思う。
正直に白状するけど僕も当初、
10年前は、どこかやはりそう感じていた。
お恥ずかしい限りの話ですが。
でもその「まなざし」がね。
学校苦手な子やその親を傷つけている。
そんな気がする。
じゃあどうすればいいの?
――というのは難しい。
でも1人の100歩より100人の一歩、
という言葉の通り。
少しずつでも僕らが変わっていくしかない。
不登校は親の責任なんかじゃない。
そもそも不登校は問題行動なんかじゃない。
ぜんぜんそうじゃない。
不登校を問題にしている社会の側。
こっちに問題がある。
大いにある。
問われているのは私たち大人の側だ。
ということをね。
やっぱり言いたいかな。
おっと!
「華麗にスルー」
を決め込んだはずなのに触れちまった。
まあいいや。
良い季節になりましたね。
今日も良い1日を。
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