30年越しのやまびこ

30年越しのやまびこ

中学生の頃だっただろうか。

夜、ウィスキーの水割りを飲みながら、父が母に愚痴っていた。会社でのことだ。

誰某は簡単にそんな風に言うけどさ、だったらお前それ実際やってみろって。

やれるんだったらやればいいだろうがよ。

「ってお父さん、面と向かってそいつにそう言えばいいじゃん」

と僕が割って入って言うと、父はもうそれ以上何も言わなかった。

 

そんな風に息子に言われて嫌だったろう、と思う。

でもその時の僕は10代の正義感として、そんな風に後から家で愚痴るくらいならちゃんと相手に言えばいい、と思った。

***

嫌だったろうな、というのは同じ体験をしたからで。

去年のことだけど。

夜、ワインを飲みながら、僕が奥さんに愚痴っていた。会社でのことだ。

「ってお父さん、面と向かってちゃんと言った?」

忍介に割って入って言われて、30年以上前の記憶がさーっと鮮やかによみがえった。

***

ただ、僕の器の小さいところは、ムキになっていちいち忍介に言い返してしまうところだ。

父は、大人だったなあ、と思う。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在通信制高校1年生・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』を出版しています。