特にパソコンやネットに強い人に多い傾向だと思うんだけど、
”してあげる”という言い方。
「〇〇に●●をインストールしてあげると、うまく行きますよ」
「そしたらそこで▲□ってコマンドを入れてあげると」
なんか生き物に対して言っているみたいで、その人の愛着がそういう言い方にさせているのかな、と思いつつ。
一方で、完全に内容を把握しコントロールしている自信があることが、そんな言い方につながっているのかもな、なんて思ったりする。
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一方、
”させる”
は、自社や自部署の人間に何か行動をするように仕向ける時、例えば
(得意先に対して電話で)「本人が戻りましたら折り返しお電話させましょうか?」
(営業会議で質問された部長が)「その件についてはうちの部の誰某に、追って報告させます」
とか、そんな風に使うことが多いと思う。
まあ、あえて、へりくだっての部分もあるだろうけど、基本的には上下関係を前提にした物言いで、英文法で言うところの「使役」だ。
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で、両方を自分の子どもに使いがちなのが、親という種族だな、と。
・子どもに算数を教えてあげる
・子どもにおもちゃを買ってあげる
・子どもに中学受験をさせる
・子どもを自由に遊ばせる
ささいなことかも知れないけど、この2つの物言いって、ついつい親が使いがちな言い回しだけど、
なんか”コントロールしている感”と”上から目線感”が強いので、なるべく使わなようにしたい、と思っている。
上記例の「子ども」の部分を「自分」に置き換えてみる。
「あなたに量子力学を教えてあげる」
「あなたの自由にさせてあげる」
誰かにそんな風に言われるのは、決して気分のいいものじゃない。
そう思いませんか?
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