2015/2/10 14:41送信
純一です。ほとんど一年ぶりです。忍介通信です。
昨夜、突然忍介が寝る前に作文を書いて僕らに朗読する、ということがありました。
興味深い内容なので、共有まで写真と全文を以下記載してお知らせします(原文ママ)。
己とは 金子忍介
ぼくはいろいろたいへんで、べんきょうがきらいですこころはしないといけないとおもうからよくわからない。ぼくはあたまがわるくて算数がへたで己がすきではありません。あなたはじぶんのきもちがゆるいかくるしめていますか?
ぼくはゆるゆるでしょうがないです。
朗読し終わって、おとうさんおかあさんは毎日どう生きているのか、一生懸命かゆるゆるか?と聞かれたので、時に一生懸命になることもあるけど、もちろん基本的にはゆるゆるで生きているよ、と答えました。
忍介は「だよねー」と明るく答えて、あっさり寝ました。
文字面だけみるとなんか心配になりそうですが(ただ日々彼と接している中でのニュアンスとしてはそんなに深刻なトーンではないです。念のため)、文法的な幼さは別として、割合正直に自分が普段考えていることを、意外にきちんと形に出来るんだなあと僕は思いました。
親バカですかね?(笑)
僕ら親を含めて誰からも「勉強しなさい」と文字通り一言も言われないと、逆にとても不安になるんですね。
同じ世代の公立の子が塾に通っているという話を聞くと、忍介は突然物凄い勢いで勉強を始めることがよくあります。
多分、世の中の他の人間がこんなにひーひー言って勉強というものをしている、なのに自分はゲームをしていて、取り残されているというのを感じて焦り、不安になるんでしょうね。
彼はチャレンジタッチという電子教材で好きな時間に勉強していて、最近では一週間ぶん自分で時間割を組んで、家でもスクールでもそれを(時々ですが)やっているみたいです。
時々、割り算の筆算がわからないから教えてくれ、と僕らに聞いてきたりもします。
僕らのスタンスとしては、聞かれたら教える、でもその次を促しはしない、ということでやってます。
いつか本当に知りたいことを見つけて夢中になってくれればいい、きっと必ずそういうものが出てくると信じてます。その好奇心の芽を彼の苦手な方式(筆算の反復ドリルとか)で潰さないように、と思ってます。
一方彼はデモクラティックスクールでの同級生たちに対する不満もあって、これはやや難癖だと思うんですが、どうして他のみんなは少しも勉強せずに毎日楽しくゲームばかりして過ごしているのか、勉強しないとロクな大人になれない、僕は勉強したいけど、彼らに釣られてつい勉強を先延ばしにしてしまうから嫌なんだよなあ、と時々嘆きます。
自由の不自由さや辛さ、また本当に自分で考える、自分で選ぶ責任、ということを学ぶのがデモクラティックスクールだと思います。
自由だけど、みんなで決めたルールはしっかり守る、というスクールに通っているからかどうなのか、最近彼は部屋の片付けや整理整頓がとても上手くなりました。
長くなってすみません。
忍介の近況をお伝えする良い材料かと思い、作文をネタにツラツラ書きました。
純一
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