シロクマ禁止!

心理学で「シロクマ効果」と
呼ばれるものがあるそうで。

5分間、決してシロクマのことを
「考えない」でもらうとどうなるか?

せっかくだから、
あなたもやってみて欲しい。

いいですか?5分間、絶対に
シロクマのことを考えてはいけません。
シロクマ禁止!

では、用意スタート。

・・・・・・・・・・

チーン!
はい、終了です。

シロクマを考えないでいられましたか?
もちろん、考えちゃいましたよね。
それがシロクマ効果です。

面白いもので「考えてはいけない」と
言われれば言われるほど、
どうしても人間、考えてしまう。

「買ってはいけない」と言う本に
興味を惹かれるのと一緒だ。

でもこの話を知って思った。

5年前、忍介が不登校だった時期。
進路のことや、将来のこと。

考えないようにしようとしても、
考えないようにすればするほど、
どうしても頭に浮かんでくる。

長年にわたって「学校は行くもの」と
思い込んでいたので、
子どもの進路や将来のことが
ぐるぐる頭を巡ったなあ、と。

だから今、悩みの渦中にある人に、
考え過ぎない方がいいよとは言わない。

むしろ、せっかくだから、
腰を据えて、じっくり考えた方がいい。

子どもの不登校は、実は
とことん自分と向き合う、
とっても良い機会だと思う。

少なくとも僕はそうだった。

だからこうして
「不登校という名のギフト」
というブログ名にしている。

そもそも学校ってなんだ?
教育ってなんだ?
学ぶってなんだ?
学歴ってなんだ?
いい人生ってなんだ?

親が子どものために
できることはなんだ?
できないことはなんだ?
何をどうするべきか?
何をどうすべきでないか?

忍介が不登校になるまで、
白状すると真剣に考えたことはなかった。

本当にありがたいことだったなあ、と。
今はそう思っている。

もちろん、正解はない。
正解はない、というのが正解だと思う。

正解は誰かに教えてもらうものじゃない。
自分の中から出てきたもの、
それだけが正解だと思う。

なんだかシロクマ効果のことを
軽く書くつもりが、
演説になってしまった。

でも現在進行形で不登校に悩む人たちに、
ちょっとだけ先輩の立場として
何かもし言えることがあるとしたら、

とことん自分と向き合う良い機会だと思う、
ということだ。

いつもしょうもない由無し事ばかりですが、
それでも僕の書く何かが、少しでも
あなたの何かのお役に立つことがあれば。

あれば、幸いです。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。