あのころの自分たちに届け

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何度も何度もここで繰り返し
書いていることではあるけれど。

ふとまた書きたくなったので書く。

言うなれば、ただ子どもが学校へ行かない。

たったそれだけのことだ。

たったそれだけ。

そうですよね?

でもそう軽く捉えられる人はまずいない。

他人の子ならいざ知らず、
我が子が不登校になると、
ほとんどの人は慌てふためく。

そして学校へ戻ってほしい、と願う。

なぜだろう?

なぜ不登校が困るのか?
なぜ学校へ戻ってほしいと願うのか?

――という言語化をする人は
実はあまりいないように感じる。

なので、おさらいで、改めて。

甘やかしている。しつけがなってない。
親としての役割を果たしていない。

そういう「世間体」のこともあるだろう。
僕にも多少はそういう側面はあった。

でもそれが本質かというと、どうだろう?

もっとシンプルなところが大きいと思う。

どんなところか?

それは自分を含めて、
「不登校で大人になった人」を知らない、
だから不登校の「その先」がわからない、
というところから始まってると思う。

わからないから不安で仕方ない。

この先、生きていけるのか?
このままずっと家に
ひきこもり続けるんじゃないか?
働けないんじゃないか?
幸せな人生を送れないんじゃないか?

結局のところ、そういう不安と心配に
まっすぐ一直線につながってしまう。
少なくとも僕はそうだった。

そして10年前は残念ながら不登校に関する
活きた情報はほぼ皆無だった。

本当に全然、不登校のことを知らなかった。

だから田中茂樹先生の
『子どもを信じること』
を読んだのは僕にはとても大きかった。

正真正銘、初めて不登校についての
貴重な生の情報に触れた思いがした。

弱さでも甘えでも怠けでもない。
不登校は勇気ある行動である――。

そんな発想はぜんぜんなかった。

子どもがつまずかないように、
あらかじめ石をどけてしまうことは
「近すぎる親」で、親の都合のいいように
「現実を加工している」という指摘は
本当に耳に痛かった。

自分の子育てを全否定された気がして、
何より読み進めるのが苦しかったし、
正直、反発したい思いもあった。

でもアイスクリーム療法を試してみて、
いかに自分が息子のことを
(表面的には信じているフリをしつつ)
信じていないかを文字通り痛感した。

不登校に悩む僕にとって、決定的だったアイスクリーム療法

2018.04.11

以来、小言を言うのをやめよう。
誘導したりコントロールするのをやめよう。
固くそう決意した。

できてないことの方がまだ多いけど。笑

ってまた自分語りが長くなっちゃった。

何が言いたいか?

ひと言で言うなら、我々保護者は
「不登校を学ぶこと」が大事だと思う。

もっと学んだ方がいい。
端的に言えば情報をたくさん取ること。

それは本でも僕のような不登校の子を持つ
親のブログでも、親の会でもなんでもいい。

身近に不登校で大人になった人を
知らないからこそ生まれる不安や心配。

これは裏を返せば「たくさん知ればいい」
ということでもある。

僕らが不登校インタビュー事例集を
発行し続けている理由もそこにある。

たくさんの身近な事例を知ること。
それは必ず安心と勇気につながる。

だから息子の不登校に悩んでいた
10年前の僕ら自身に向けて。

カッコよく言えば今、
僕らはインタビュー事例集を作っている。

あのころの自分たちに届け!とばかりに。

今日も良い1日を。

P.S.
不登校インタビュー事例集
『雲の向こうはいつも青空』
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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。