そっちの方がよっぽど大事と割り切りたい

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信じて待つ、をもう少し。

【問い】
待つとはどういうことか?

【答え】
子どもが親の望み通りに
なるのを待つことではない。

というのは昨日の話だった。

子どもを信じて待つとは

2023.01.30

では「親の望み通り」ってなんだろう?

簡単に言うと
「働いて稼ぐ人間になること」だと思う。

いつか働いて稼げるようになってほしい。

仮面ライダーがスパッと華麗に
「変身」するように――。

という言い方はちょっとちょっとか。

サナギが蝶になるように――。

うん、これならポエティックだ。

でも考えてみれば不思議な話だよね。

例えばワンコやニャンコで
考えてみればわかる。

ペットも家族同然の存在だ。

でもペットに「変身」は望まない。
そのままで元気で一緒にいてくれたらいい。

そうですよね?

子どもだって「一緒に暮らす存在」
という部分では同じだ。

なのに親は子どもに「変身」を
求めてしまうのはどうなんだろう?

「だって死ぬのは親の方が先なんだから」
「稼げなきゃ生きていけないでしょう?」

という怒りの反論が聞こえる。

おっしゃる通り。

確かに親としては心配だ。
生きてるうちになんとかしてやりたい。
そう思う気持ちは僕にも痛いほどある。

でもそれはつまるところ、
「子どもの人生」なのだ。

冷たく響くかもしれない。
それでもあえてハッキリさせた方がいい。

どう生きていくのか?

それは子どもが自分で考えて
なんとかしていくべき課題なのだ。

だから「まだ訪れてもいない未来」
のことで、心配のあまり気を揉むよりも。

今日、今を生きる子どもを丸ごと応援する。

たとえ昼夜逆転・ゲーム三昧だとしても。

そのままで元気で一緒にいてくれたらいい。
心配や不安はとにかく一旦手放す。

美味しく一緒にご飯を食べる。
馬鹿話をしながら笑顔で過ごす。

そっちの方がよっぽど大事なんだ、
と割り切りたい。

今はそう思えるようになりました。

昔は「何を甘いこと言ってやがる!」
と思ってましたが……。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。