悩み苦しんできた時間や経験が、強さやたくましさ、優しさへと変換されている

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ちょっと前の記事みたいだけど、
今朝、偶然読んだ。

小学二年生から中学三年生まで
不登校だった拓哉くんとお母さんの話だ。

2年生の夏休み明け。

始業式の日、自室で暴れる拓哉くん。

「学校なんてなくなってしまえ」

と泣きながら頭を壁に打ち付けている。
驚いて思わず羽交い締めにしたお母さんに、
拓哉くんが拳を振りかざす。

「あ、殴られる」

と瞬間的に思ったお母さん。
ところがその拳は、
拓哉くん自身の頭を殴り続けていた。

胸が苦しくなるシーンだった。

その日以降、拓哉くんの
学校に行かないという意思を
尊重することにした。

とはいえ。

勉強はどうなるのか?
友達との関係は?
息子の成長のチャンスを
奪ってしまってるんじゃないか?
親として正しい判断ができているのか?

なぜうちの子だけ?
どうして我が家だけ?

そう思い続けた10年だった。

時は流れて。

今は将来の夢もでき、
自分の道を進んでいる拓哉くん。

お母さんは今でもあのときの選択が
正しかったのかはわからない、と振り返る。

同じく息子の不登校を経験した身として。

僕にはこの最後の一節がとても響いた。

でも息子が自分の道を進む様子を見ていると、悩み苦しんできた時間や経験すべてが、彼の強さやたくましさ、優しさへと変換されている気がしています。

多くの人と異なる選択をしようとするとき、そこには勇気と覚悟が伴います。世の中にはたくさんの情報があふれているからこそ迷うことばかりですが「自分たちが、今、選んだことが正解」これからも、そう信じて過ごしていけたらいいなと思う毎日です。

人と違う選択をするには勇気と覚悟がいる。
本当にこれでいいのかと迷うこともある。

でもそれは自分1人だけじゃない。

そう思えることが大事だなあ、と。
思った次第。

よろしければ是非、全編を。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。