「イケメンになれば結婚できる!」と言うのと同じ愚がある。

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僕もこのブログで一度、
これ系の話を紹介したことがあるけど――。

お金が不足すれば働くようになるのではない。まずは安心を

2021.07.23

ついつい読んじゃうカレー沢薫さんの
「ひきこもり処世術」。

毎回最高にイイんだけど、
今回のは真面目に普通に良かった(失礼)。

どういう話か?

30年ひきこもった40代半ばの息子。
一緒に暮らすのは年金暮らしの老夫婦だ。

ファイナンシャルプランナー(FP)に
こう相談した。

息子に月の小遣い6万円を与えていて、
年間100万円の赤字で5年後には破綻する。
どうしたらいいでしょう?

FPの提案はこうだった。

息子の小遣を減額、
家賃が高いので引越しを。
これで毎年の赤字が解消できる、と。

「いや、息子に小遣いやるな」
「働かせろよ」

ネット民たちは当然のごとくそう反応する。

だ・が・し・か・し!

この夫婦はひきこもりを「肯定」した上で、
5年後の破綻を回避したがっているのだ。
決してどうしたらひきこもりをやめるか、
とは聞いていない。

ココ、結構大きなミソだと思うのだ。

それを考えればFPが、「息子の小遣いを減らして引っ越せば赤字がなくなり直近の破綻は回避できる」とアドバイスするのは正しい。
むしろ金をとる専門家が、「息子が働けばいい」などと誰でも言えることをいうのは、結婚相談所の人間が「イケメンになって年収1000万以上になれば結婚できます、ついでに身長も180cm以上にしておきましょう」とアドバイスするレベルの詐欺である。

確かにぃぃ!

言われてみればではあるのだけど、
「働けばいい」というアドバイスは
「イケメンになれば結婚できる!」
と言うのと同じ愚がある。

それより、まず目前に迫る経済問題を家族一丸となって解決する方が先であろうし、それができるんだったらひきこもりの問題も解決できるかもしれない、という希望を感じる。
やはり「ひきこもりを否定しない」というのは大事なのだ。

結局のところ。

待つことをやめることが理想的な待ち方、
という話もあったけど、、、

待つことをやめることが理想的な待ち方

2022.02.14

不登校にしてもひきこもりにしても
まず否定しないこと。
学校復帰や就労をゴールとしないこと。

そこが逆説的で禅的ではあるのだけど、
やっぱり全てのスタート地点な気がする。

ネットの皆さんが口を揃えて言う「お前が外に出て働けば全部解決」という言葉は、実は一番ひきこもりを問題解決から遠ざける一言なのである。

カレー沢さんのこの切れ味の良さが
僕は・本当に・大好きだ。

まったくその通りなんだよね。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。