スダチのことを書くのは正直これで最後にしたい

 

 

共同通信にスダチのプレスリリースが載った。

これをいくつかメディアが転載している。

いーのかね、板橋区?
っていうか、残念だよ板橋区!

スダチは、不登校に悩むご家族やお子様にとって「再登校を目指す」という選択肢を当たり前にすることを目標に事業を拡大しており、板橋区とこの問題に共同で取り組むことで、区内の不登校児童への支援を強化することを目指します。

家庭内のコミュニケーションを工夫し、お子様の主体性と多様な環境への適応性を育てることで、不登校に苦しむお子様の再登校を目指しています。不登校児童やその家族に寄り添いながら、教育の場へと復帰するためのサポートを行っております。

これ、ぜんぜん解決じゃないからね。

教育に携わる人は、少なくとも
ここはキモのところなんだから。

「学校復帰を目的にしない」

文科省もはっきりそう、
とっくに方向転換してるんだから。

頼みますよ、本当に!

安易な再登校がゴールじゃないんだよ。
心の傷の回復がなきゃ何の意味もない。

ましてや平均3週間で9割再登校って!!!

そしてこういう安直な対応と目標こそが、
どれだけ不登校の親子を傷つけているか、
もっともっと切実に知ってほしい。

再登校目標は偏見の強化にしかならない。

暗黒の不登校対応に逆戻りするだけじゃん?

本当、ここをちゃんとわかってほしい。

「デジタル機器制限すれば再登校しますよ」

そんなことを言う人たち(スダチ)に
行政が仕事として事業託していいのかね?

スダチの言う通りに物事進めたら
親子関係が確実に悪くなるだけだってば!

いや、正直、僕もにんげんなんでね。

人様の悪口言うのは疲れるし、嫌だ。
できることなら華麗にスルーしたい。

事情をよく知らない人から見たら
「なんでも反対」「重箱の隅つつき」
の野党スタイルに見えるかもしれない。

そう思われることは本意じゃない。

でもね、大事なところだから言う。

スダチの跋扈はやっぱりいかんです。

今年、PHPからスダチの書籍も出た。

PHPという大手出版社の本であれば、
メディアもどんどん記事で取り上げる。

こういう今の状況に明確な危機を感じる。
だからあえて警鐘を鳴らしている。

いや、書きたくないんですよ、本当に。
こんなこと。俺だって。はっきり言って。

でもこれ以上、スダチのせいで
傷つく親子が増えて欲しくないから書く。

世の中の偏見を正したいから書く。

PV稼ぎしか眼中にないメディアはともかく。

少なくとも、少なくとも、少なくとも、
行政で不登校を担当する人たちには
もうちょっと慎重であってほしい。

別に金儲けが悪いと言っているのではない。

営利企業と行政が組むのはぜんぜんアリだ。

僕が言いたいのはそういうことじゃない。

スダチの「やり方」と「言ってること」は
どう考えてもおかしい、と言っているのだ。

いくらなんでも組む相手じゃないだろうと。

板橋区教育委員会に届くといいのですが。

最後に一応、なぜスダチが良くないか、
過去に書いた記事を貼っておきます。

不登校が3週間で解決したらおかしい

2024.08.04

「本当の親子関係」なんて取り戻そうとするな

2024.07.24

本人が望んでのものであることが一番大事

2024.06.06

平均3週間で9割が再登校?

2024.06.02

ここで一度しっかり営業妨害

2024.03.30

もうスダチのことを書くのは
正直これで最後にしたい。

最後にさせてくれよ、ニッポン!

今日も良い1日を。

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6 件のコメント

  • いつも拝見してます。
    全く同感です!!!
    親次第って言い切っている感がすごく嫌ですね!
    再登校がゴールになってしまっているのが残念です。
    子どもの気持ちに寄り添ってほしいけど、まだまだこういう考えの教育関係者って多いんでしょうね…

    • sanaさん、いつもお読みいただきありがとうございます。
      仰る通り、親次第という言い切りがまずもっておかしいです。不登校の親子のつらさをまったくわかっていないと思います。
      そして「本音」ではこういう考えの人は多いと思います。
      何のかんの言っても学校はいいところ → 学校に来られない不登校の子は可哀想 → なんとか可哀想な子たちが頑張って来られるようにみんなで支えよう、みたいな発想なんでしょうね。その前提を心の底で疑ってないから、結果的にこういう残念な事態が起こるのだと思います。
      微力ですが、「それは違う」と言い続けることが大事かなと。
      思ってます。

  • 同じ感覚を抱いてます。あのサポート内容は多くの家庭が壊れていくイメージしか持てない感想を抱いてます。仮に再登校したとしても、それは本質的な問題が先送りになったケースかと、、、
    板橋区教育委員会が一部の学校で試行結果の検証を10年後まで追いかけてエビデンスとして残して欲しいものです。

    • とっきーさん、コメントありがとうございます。
      家族関係悪化しますよね。本当に本質的ではない話だと思います。残念です。

  • 「3週間で9割が登校」なんて、いかにもビジネスらしいアピールの仕方ですね。
    残りの1割の子供達は登校できなかった子供と位置づけられてるんでしょうか。
    結局、今までと同じで、大人が決めたことを出来るか出来ないかで評価しようとしてる。
    一人一人の目線ではないように思います。

    • コメントありがとうございます。一人一人の目線ではない。本当に仰る通りですよね。
      行政がそこに乗っかるというのがまたあり得ないです。どれだけ隠れたおかしなメッセージの発信につながるか。意識をしっかり持ってやってもらいたいです。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。