ふくらんだ革鞄持ってる奴はガリ勉!
中学生になったとき
ランドセルから革の手提げ鞄になったのが、
なんだか大人っぽくて嬉しかった。
一年生くらいのうちは大人しく
そのまま使っていたんだけど、
当時の流行で革鞄はぺしゃんこに
細くしてしまうのが”粋”だった。
ぺしゃんこにするために
革鞄をお湯に浸けて、
その後広辞苑やら辞書やらを
てんこ盛りに乗せる。
そんなこんなを繰り返すと
革鞄はつぶれてぺしゃんこになった。
それがクールだった(当時は)。
もちろん中に教科書なんて入れやしない。
そんなものは教室に置きっぱなしだ。
革鞄がふくらんでいるのは、
中に教科書が入っているからで、
そういう鞄を持っている奴はガリ勉だった。
中高一貫の男子校で、
高校受験もないからそんな風で
いられたのかも知れないけど、
僕の場合の鞄事情はそんなだった。
当世の中学生事情に疎いので、、、
うちの13歳の息子忍介は、
授業・先生・テスト無しの
デモクラティックスクールに通っているから
昨今のリアルな中学生事情を僕は知らない。
だから驚いた。
昨日、中学二年生の娘さんを持つ
お母さんと話す機会があったんだけど、
娘さん、学校の鞄を持ち上げるときに
腰を痛めてギックリ腰になったとのこと。
一瞬、意味がわからなかった。
前述したように、僕の時代は
ぺしゃんこ革鞄だったから、
「学校へ持っていく鞄が重い」
というイメージが湧かない。
でも詳しく聞いてみると、納得した。
そういえば今の中学生は誰も
革の鞄なんて持っていない。
肩にかけるボストンタイプのものだ。
ちなみに測ってみたら、
その娘さんの鞄は12kgあったそうだ。
教材が大型化していて、
ページ数も副教材も増えている。
それに、僕の時代のように
教室に置きっぱなししてはいけないから、
とのこと。
それでも—12kgだぜ?
これって2歳児の重さだよね?
中学生は2歳児を肩に背負って
毎日学校に通っている。
育ち盛りの発育に
影響がなければいいんだけど…。
こういう話を聞くと、教科書なんてやめて
全員にiPadを配った方がいいんじゃないか
と真剣に思う。
初期投資はかかるけど、
想像してみてほしい—
小学一年生からずっと結構な量の
教科書を印刷して配っている訳で、
その印刷費って冗談抜きにバカにならない。
僕自身は本は紙で読むアナログ派だけど
つねづね思う。
どうして教科書を毎年毎年
全員に新品で配布するのか、と。
例えばフランスは教科書は配布ではなく、
使い回しのお古だ。
教科書はみんなのものであって、
私物じゃない。
だからビニールのカバーをかけて使うし、
落書きは厳禁だ。
余計な印刷費をかけない。
お金はもっと別のところに使う。
これって実にまっとうというか、
取り入れていい発想じゃないだろうか?
ちょっと話が逸れてしまった。
とにかく。
中学生に毎日2歳児を
背負わせるのは感心しない。
印刷費ももったいない。
全ページカラーで、動画も見られて
インタラクティブに使える。
それに軽くて、それひとつで全て済む。
という次第で、教科書タブレット化に一票!
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