しょうがねぇ

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日本講演新聞6月28日号の
ポケットマルシェ代表・高橋博之さんの記事
『「自然の世界」との共存のために』
を読んだのだけど、

この部分に思わず吹き出した↓

農作物を育てている中、台風や猛暑が来ることもあります。でも人間にはどうしようもありません。

そんなとき僕の知っている農家の方たちがよく言う台詞が「しょうがねぇ」です。「人間にはどうにもならない」ということを、潔く受け止めていくわけです。

でも、例えば都市部の大企業では、なかなかこんなことは考えられないですよね。

「社長、事業計画達成できませんでした!」と言って、「おう、しょうがないね!」と返事が返ってくるでしょうか?

もちろん、そんな返事は返ってこない。笑

でも思わず想像してしまった。
「おう、そうか、しょうがねぇな!」
と社長が返事してきたら楽しいな、と。

いや、そもそも
「達成できませんでした!」
と明るく報告できる空気がいいナ♪

とか――そういうことではなくて。

こうした「本来なんでも思い通りになる」という人工の世界の感覚に僕たち現代人は慣れ過ぎています。

(中略)

近代化以前の社会では当たり前だった「自然とうまくやっていく」ことが、僕たちはできなくなっています。

その共存していく感覚を今かろうじて持っているのは、毎日自然と関わって生きている農家や漁師の方々だと思うんです。

だから僕はこれからも「地方の生産者と都市の消費者を繋ぐ」という活動を続けていきます。「食」を起点に、多くの人に「自然とは何か」を改めて感じ取ってほしいと思っています。

という結論につながるのだけど、、、

なんだかね。

僕はこれを読んで
「親子関係」
のことを思ってしまった。

子育ては親の思い通りになる――。

そんな感覚に我々は
慣れ過ぎてないだろうか、と。

思い通りになると思っているから
「早期教育」に走る。

そうですよね?

でも、台風や猛暑じゃないけど、
子どもは親の所有物なんかじゃないし、
れっきとした別の人生を生きる、別人格だ。

「しょうがねぇ」

と農家の人のように、時には潔く、
どうにもならないことを受け止めることも
親には必要なんじゃないかな?

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。