自立のイメージがお金に紐づいている

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ここだよなあ、と思った。

僕は別に「高学歴親」でもないし、
「リベンジ子育て」してはいないと思う。

でもこの部分は「確かに!」と思った。

高学歴の親御さんたちは、自分ひとりで何もかもできるようになることが自立だと思い込んでいます。自分でお金を稼いで、自分で住居費、光熱費、食費とすべて払ってもまだ「余裕がある生活」ととらえがちです。つまり自立のイメージが、お金に紐づくものです。

しかし、すべて自分で賄えるぐらいの収入を得られるかなど、誰にも保証はありません。そのうえ「自分ひとりですべてが賄えるように」は、自己責任に近いイメージです。この自立のイメージ、歪んでいないでしょうか。

経済的な自己責任が自立の大きな要素である。そう親から伝えられるため、子どもたちは他者に助けを求められなくなるのかもしれません。助けてもらうのは恥。他者に下に見られたくない。弱い自分を見せたくない。無駄なプライドが邪魔をし、ソーシャルサポートを受けられません。

手を差し伸べられたくないと思っている間は、自分が周囲の人たちのおかげで生きていることを実感できません。何かがうまくいかず、心がポキッと折れたとき誰にも頼れない。これではレジリエンスを発揮できません。

自立のイメージがお金に紐づいている。

経済的な自己責任が自立の要素。
そう子どもたちは親から教えられるから、

子どもたちは弱い自分を見せたくない。
助けを求めるのは恥。
そして誰にも頼れないまま心が折れる。

僕らの社会の問題は本当にここに尽きる、
と言ったら大袈裟だろうか?

ソーシャルサポート、とカタカナで言えば
なんとなく受け取りやすいけど。

これが例えば生活保護と言葉が変わると、
途端に顔色がサッと変わるというか。

もちろん、僕にもそういう面はある。

手放しで、全部頼ればいい、
助けてもらえばいい、とは思えていない。

でも自立のイメージがお金に紐づいている。
――これはひとつの呪縛だよなあと。

自立=お金は呪縛。
必要なときは助けを求めていい。
そう意識の片隅に置いておくこと。

それは、物事を見るときの眼差しに少し、
余裕とあたたかさを生むんじゃないか?

などと美しく思ってみたりした。
簡単じゃないけど。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。