寺子屋、といえば
江戸時代の学校なわけだけど。
寺子屋にも往来物と呼ばれる、
今でいう教科書があった。
その数を知って、ちょっとびっくりした。
何種類くらいあったと思いますか?
50種類?
100種類?
いやいや、驚くなかれ。
現存しているものだけで
7000種類はあったらしい。
なぜか?
地域や職業、子どものレベルごとに
最も適した教育をするためだ。
例えば下町の商人が多い地域では
「商売往来」を使って、
商売に関連した用語、単位、
商習慣や心得なんかを学ぶ。
入学の時期も在校期間も決まってない。
異年齢ミックスで黒板の板書も試験もない。
考えてみれば、かなりフリーダムだ。
もちろん、江戸時代が
古き良き時代だったと言いたい訳ではない。
ぜんぜんそうじゃない。
身分制度に縛られた暗黒時代だったと思う。
ただまあ言えるのは、教科書ひとつ見ても、
柔軟だったことだけは確かだよなあ、と。
国が検定した教科書やカリキュラム、
というもの。
それをもし、なくしたらとしたら――。
たぶん雨後の筍のように、
それこそ色んなものが出てくるだろう。
それはそれで面白いんじゃないか?
かつて、生きるためのノウハウは
数千種類あった。
単純に、21世紀の今日、
何千種類の中から選べたっていいような…。
なんだか、寺子屋の教科書の種類を知って、
そんな気もした今日この頃。
乱暴な話、かしらん?
乱暴な話、なんだろうな。笑
良い1日を。
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