素敵な最終回

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昨夜はワクテカしながらテレビをつけた。

NHKの大河ドラマ「麒麟がくる」の
最終回「本能寺の変」だったからだ。

筋書きが分かっているのに面白いのは、
やっぱり「物語の力」なんだと思う。

塀の外にはためく
水色の桔梗の旗印を見た信長。

「十兵衛(光秀)、
そなたが……そうか……」

泣き笑いに見える信長。
そして「是非もなし」と。

完全に包囲している光秀は
黙って静かに戦況を見つめる。

脳裏には信長との出会いや
様々なことが次々と思い浮かぶ。

戦乱の世を、平らかに――。

それが理想だった。
燃えるような理想だった。
そのためにこそ、人生をかけて
信長を支えてきたはずだった。

この辺りは見ててジワっとなった。

忍介はその時間、
自室でゲームをやっていた。

「歴史なんてくだらない」

と彼は言う。ただの事実の羅列と
年号の暗記だけじゃないか、と。

でも無味乾燥な事実と年号も、
ひとたび「物語の器」に入れてみると、
物事の見え方って随分違うと思うけどな。

ただの事実と言ってしまえばそれまでだ。

でもそこに至るまでのあれやこれやと、
例えば信長・光秀、双方が
「あの日あの時あの場所で♪」
(天正10年6月2日・早朝・京都本能寺)
何をどう感じたか?

それを微に入り細に入り思い巡らすと、
(例えば昨日のドラマみたいに)
歴史ってめちゃくちゃ面白いのにな。

と、歴史好きのただの愚痴になっちゃった。

ご興味ある方はぜひ再放送を。

上品で素敵な最終回だった。
忍介にも見せたかったな。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。