朝から気分爽快

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「ありがとう」
「ごめんなさい」

素直にそう言える子に育ってほしい。
そう思って4歳の娘には日々接している。

ところが――。

妻はとにかく素直に反省できないタイプだ。

何があっても他人のせいにする。
「ごめんね」「次から気をつけるね」
そんな言葉が出てきたためしがない。

なにかあると開き直ったり、逆ギレしたり。

素直に謝ることの大切さを
娘に示したいのに、これでは
悪い見本を真似しかねない。

自分が我慢するしかないんでしょうか?

――という父親からの相談に、
「論語パパ」こと中国文献学者の
山口謠司先生が、「論語」から
格言を選んで答える、という記事を読んだ。

この山口先生の第一声がグワッと来た。

お答えします。相談者さんは妻に「言い聞かせる」必要も、「割り切って我慢する」必要もありません。相談者さんご自身の考え方を変えたほうがいいでしょう。娘さんに素直に「ありがとう」「ごめんなさい」を言える人になってほしいのであれば、自分が実践すればいいのであって、妻にまでそれを強要すべきではありません。

た、確かにぃぃぃぃーーーー!

ついついにんげん、
相手のことばかり見えてしまう。

でも果たして自分はどうなのか?

相談者さんは素直になれない妻の態度を「良い」だの「悪い」だのと固執することなく、どうか笑って済ませられる父親になってください。難しいかもしれませんが「良い」「悪い」ではなく、「正しさ」に対して柔軟に対応できる人間になれば、人生のどんな局面も楽しめると思います。

もうね、
その通り過ぎてぐうの音も出ない。

正直に白状すると、最初に夫目線の
相談者の文章を読んだとき、ちょっと
この奥さんの開き直り方とキレ方は
どうなのかな?とは一瞬、思った。

でも清々しいくらい
綺麗にぶった切ってもらった。

切れ味良過ぎて朝から気分爽快だ。

「良い」「悪い」ではなく、
「正しさ」に対して柔軟に対応!

って君子の道は
簡単じゃないんだけどね……。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。