不登校という非常口

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今は全文読めるようなので、ぜひ。

不登校新聞編集長・石井志昂さんを
取材した西日本新聞の記事だ。

ここからは例によって
記事を読んでの自分の雑感。

「今の学校は“非常口”のない建物のよう。逃げ場がないから不登校という非常口に子どもが避難するんです」

いろいろ記事を読んで、これまで何人にも
インタビューしてきて思うのだけど――。

これはきっと本当にその通りなんだろう。

たぶん僕らの親世代、
特に団塊世代の人たちには
まったく想像がつかないくらい、
今の学校はかつての学校とは違う。

まあ、僕ら団塊ジュニアの世代の学校も
別の意味で違ってたけど……。

僕らの世代の学校は荒れていた。

ツッパリハイスクールロケンロールな
ダサいヤンキーがそこら中にいたし、
もうちょっと意識高い系だと、
盗んだバイクで支配からの卒業を夢見た。

ザックリ言えばそういう発散の仕方だった。
(そうでしたよね?)

今の学校はぜっんぜん、違う。

グーピタピン、
と所作まで全部決められていて

製品検品の品質基準じゃないんだから

2018.10.22

それでいて今の子どもたちは
大人に1ミリも反抗したりなんかしない。

一見、とても大人しい、いい子たちだ。

でも物事、そうは簡単には終わらない。

替わりに今の子達は狭い教室の中で
お互いを突き合っている。
スクールカーストがあって、
陰湿ないじめが横行する。

まさに非常口のない鶏小屋みたいな
もんなんだろうと思う。

ゆとり、ユニバーサルデザイン、個別最適化。国はここ20年、一人一人に合わせた教育をうたい続けるが、実現にはほど遠い。傷つき、学校から逃げる子は後を絶たない。

本当にね。
ブレブレだし、スマートなお題目だけで
まったく効果が出ていない。

良くないよね……。

でも現実問題、どうすればいいのか?

僕ら親にできること。

それは残念ながら実にささやかだ。

壮大でドラスティックな教育改革は
すぐには難しい。

でも僕ら親世代が一人一人、
こう意識することなら、
すぐにでもできるんじゃないかな?

「理不尽な状況を我慢して学校に行くのは、暴力を受けるのと同じ。自己肯定感が削られる」

「学び方はバラバラでいいんです。多様な選択肢が、人生の豊かさや生きやすさにつながる」

石井さんの言葉だ。

そして、こういう意識を持った親世代が
一人でも多く、どんどん増えていけば、
ひいては大きな流れにもつながるとも思う。
そう願いたい。

なんて、演説しちゃった。笑

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。