そんな夢想をしてみる

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誰も悪くなんかない。

誰も悪くなんかないんだよ。

みんな、一途に子どもの幸せを願ってる。

「幸せな人生であれかし」

と思う、僕らみんな優しい親だ。

そうですよね?

ただ――。

「幸せな人生であれかし」と願うあまり。

思い切り慌てふためいてしまうのが
子どもの不登校という事態だ。

このまま勉強が遅れたら、
高校受験はどうなる?
大学は? 就活は?
社会性は身につくの?
そのまま一生ひきこもったら?

という不安と心配に親は押しつぶされる。

なぜか?

答えはシンプルだ。
子どもに幸せな人生を歩んでほしいからだ。

でもね。

ここからは自分に言いきかす話なんだけど、

「幸せな人生」

の定義が少し、狭くないかな?

いやいや、なんだかんだ言っても
ぶっちゃけ学歴大事っしょ?
手に職あるならいざ知らず!
生きてくための経済力どうつけてくのよ?

という条件反射の声もこだまする。

それはナマな本音だと思う。
僕もまったくそう思わないわけでもない。

でもね、そう決めつけるのが
一番簡単だけど、せっかくの機会なので。

もう一歩、踏み込んでみませんか?

つまり、

もしかしたら意外と
そうでもないかも知れない、
という可能性に、
もう少しアンテナ立ててみませんか?

ということだ。

15歳で高校入学。
18歳で大学進学。
22歳で新卒入社。

というのは僕自身、疑念なく
普通に乗っかってきたレールだ。

大学進学や就職に1、2年の差はあれど、
僕らの世代はみんなそうだと思う。

でもさ、ぶっちゃけ言うのだけどさ。

そういう僕らだって就職超氷河期世代だ。

この30年間、給料もロクに上がってない。

おまけに「役職定年」とか言われたりする。

まさに踏んだり蹴ったりだ。

このレールで本当に幸せだったのか?
このレールが本当に幸せを約束したか?
もしかしたら怪しい部分ないだろうか?

という疑念もね。

胸に手を当ててよーく考えてみれば
ないわけじゃないよね。

無条件に幸せが約束されていたのは
古い昭和の高度成長期だけの話だ。

な・ら・ば。

時代は変わりつつあるのだから。

僕ら親はもう少しおおらかに
構えてみてもいいんじゃないだろうか?

もっとドラマチックに言えば――。

「炭鉱のカナリア」じゃないけど、
今の学校教育や社会の歪みを
いち早く的確に察知している。
だからこそ、不登校という
勇気ある行動に移せている。

彼らは不登校を「選べている」のだ。
なかなかに芯がしっかりしている。

もしかしたら20世紀の成功モデルじゃない
「幸せな人生」をこの子たちが
切り開いていくんじゃないかと。

この子たちは僕らが見たこともない、
21世紀型の新しい幸せな人生を
生み出していくんじゃないかなと。

むしろ古い常識や価値観を断固拒否して進む、
「新時代のエリート」なんじゃないかなと。

そんな夢想してみるの、楽しくないですか?

……あ、楽しくないんですね。

失礼しました。

でもすみません、
僕はちょっとだけ楽しんでます。

せっかくなのでね。
夢想するのは別に自由なんでね。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。