評価が真っ二つに別れる医者の話

評価が真っ二つに別れる医者の話

近所の人たちの評価が
真っ二つに別れる小児科医がいるという。

「とても誠実で、信頼できる」
という評価と、
「はっきりしなくて、信用できない」
という評価だ。

なぜそうなるのか?

答えはその医者が正直すぎるからだ。

診察をすると、
考えられる可能性を複数、述べる。
原因や病名を断定しない。
最悪のケースについても言及する。

Aでもあるかも知れないし、
Bでもあるかも知れない。
恐らくAと考えられますが、
最悪Cだった場合はDになってしまう
可能性もなきにしもあらず、です。
念のため薬は出しますけど、
今できるのはAの手当以外には
あまりないというところです。

そんな風に言われると、どうだろう?

病状が重ければ
「嘘でもいいから、安心させてほしい」
と思うだろう。

しかし、である。
私はこの小児科医に、むしろ好感をもった。

なぜなら、この医師は間違いなく、本当のことを言っているからだ。
「病名を断言することは難しく、かつ、今はできることも限られている」と、この医師は言った。
そして、それはおそらくそのとおりなのだ。

ここに、医療の難しさがある。

話はわかりにくくても、「ホントの事を言う人」が、やっぱり一番信用できる。

人は不安であればあるほど、
わかりやすい原因を求めがちだ。

誰のせいで、何のせいで、
なぜ今こうなっているのか?
それを解決するためには、
何をどうしたらいいのか?

特に「桃太郎派」の僕のようなタイプほど、
論理で明快に説明がつくことを
探す傾向が強いと思う。

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2018.11.07

そして明確な答えや解決法、
アドバイスを求めて
安心したがるんだと思う。

でも物事はそんなに
簡単な話じゃないことも多い。

何かや誰かのせいにしたり、
単純化してしまうと、
こぼれ落ちてしまう部分が、
どうしてもある。

コレ、気をつけたいと思う。

なんだか、
子どもの不登校という事態に接して
大慌てしたかつての自分のことを
思い出す話でもあった。

よければぜひ↓

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。