悪魔の囁き

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1945年夏。

2発の原爆投下とソ連の参戦を受け、
8月10日午前2時、
昭和天皇の「聖断」で降伏が決定した。

が!!!

徹底抗戦を唱える陸軍将校たちは
天皇に終戦撤回を迫るクーデターを画策。

8月14日深夜になんと近衛師団長を斬殺、
ニセの師団命令を発令し皇居を制圧する
という前代未聞の事件が発生する。

兵士たちは翌日正午の玉音放送を
断固阻止すべく、宮内省になだれこみ
血眼になって玉音盤を探し回る……。

というのは、2度映画にもなった
『日本のいちばん長い日』だ。

原作も読んだし、映画は両方とも見た。
今回コミック化されたこちらも読んだ。

とんでもない事件だった割に
知られざる事件でもあると思うのだけど、

このコミック版、半藤一利の
「いちばん長い日」をベースにしつつ、
大日本帝国を幕末の尊王攘夷から
説き起こす部分もあって面白かった。

ご興味ある方はぜひ。

ということが言いたいのが、まずひとつ。

印象的なシーンはいくつかあるけど、、、

当初からあくまでも聖断に従うことを
部下たちに説き続けた阿南陸軍大臣は
8月15日の早朝、割腹して果てた。

それを見届けた義弟の竹下中佐が、
井田中佐に向かってこう言うシーンが
僕は忘れられない。

井田……
俺は今ここに……大臣の印鑑を預かっている……
これさえあれば全軍決起を大臣命令で出せるのだ
おい やろうじゃないか
このまま おめおめと引き下がれるか!

そう、まさに悪魔の囁きだ。

そしてこういう話の後にするのは
いささか不謹慎かも知れない。

でも僕は声を大にして言いたいのだけど、
フリーランスという身分は常にこの
悪魔の囁きにさらされ続けていると思う。

おい、休んじゃおうじゃないか
このままぐだぐだ仕事なんてしてられるか!

ってね。

会社員と違って、自在に命令を出せる
「印鑑」は常に自分の手の中にある。
だからしっかりと自分を律する必要がある。

そして昨日まで頑張って自分を律してきた。

不登校インタビュー事例集、
『雲の向こうはいつも青空』。

今年9月のVol.8発行に向けて、
7人分x3時間の書き起こし作業を
地味に地味に日々の業務の傍ら、
コツコツ1ヶ月ずっと続けてきた。

本当に地味で根気がいる作業だ。

昨日、晴れてその作業は完了した。

おい、休んじゃおうじゃないか
このままぐだぐだ仕事なんてしてられるか!

という悪魔の囁きに何度、
負けそうになったことか。

よく頑張ったジュンイチ。
さあ、次は編集作業だ。

おい、休んじゃおうじゃないか
このままぐだぐだ仕事なんてしてられるか!

ノンノンノン! ムッシュ。
休むのは完成してからデス。

いや、でもちょっとくらいは……。

と、またも揺れる夏の朝。笑

でもね、話は戻るけど、
この季節になると特に思う。

鈴木貫太郎首相の臨終の言葉じゃないけど
「永遠の平和」を願ってやみません。

今日も平和な良い1日でありますように。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。