不登校からの進路選択

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「うちの子、進路どうしよう……」

「このままひきこもりに
なってしまうのでは……?」

そんな心配からつい、良かれと思って
親はあれこれ余計なことを言いがちだ。

でも不登校の子どもが進路を決める時に
必要なのは回復過程に合わせたサポートだ。

――というメッセージがとても響いた。

そしてまさにタイトル通り、
『不登校からの進路選択』
に特化して書かれている本だった。

著者はこのブログでも何度か紹介してきた、
親子支援ネットワーク♪あんだんて♪
代表の福本早穂さん。

学校に行けないほどエネルギーが
なくなってしまった子どもが
どんなふうに回復し成長していくのか?

とにかく具体的な本だった。

「不登校からの回復過程」を知る、
にフォーカスした第1章。

「不登校の子どもに親ができること」
の第2章。

回復過程と進路先ごとに解説する
「不登校からの進路の選び方」の第3章。

そして実に16人分の実例を上げながらの
「不登校を経験した若者たちの進路」
の第4章。

「今だから言えること」の第5章。

全日制、定時制、通信制、サポート校、
それぞれの特徴と選び方。
その後の進路と働き方、今に至る道など。

不登校を経験した子どもと親の、
数多くの事例と生の声もふんだんにある。

最後は経験者の座談会まで掲載されている。

これを読めばきっと
「今、学校に行けなくても進む道はある」
と前向きになれると思った。

特に中学生や高校生の学校苦手な
子どもを持つ親には、とても
有益な情報が詰まった1冊だと思う。

進路選択に迷うときにはぜひ、
手に取ってみてください。

最後に、個人的にはこの
不登校を振り返る親の声が響いた。

初めの混乱期を経て家で落ち着き、やがて動き出せばそのまま真っ直ぐに回復するものだと思っていた。しかし、進んだと思ったらまた戻り、ああまたか……とがっくり。でも何度もそんなことを繰り返していると、一番どん底の時には戻らないものだし、「またそのうち前に進もうとするのだ」と思えるようになった。行きつ戻りつしながら、子どもは自分の足元を踏み固めつつ前に進んでいるし、しっかり踏み固めるためには行きつ戻りつが必要なのかもしれない。

そう、行きつ戻りつしながらなのは、
足元をしっかり踏み固めるためなのだ。

だから行きつ戻りつに一喜一憂せず、
大きく長いスパンで、とにかく
子どもの「今」に思いを巡らす。

「将来」ではなく!

改めてそんな気持ちになった。

今は踏み固めている時期。
またそのうち前に進みます。きっと。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。