幸せは「学んだこと」ではなく、学び続けることで……

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我が家の16歳は結構な「哲学好き」だ。

高校の倫理の教科書にソクラテスやら
プラトンなんかが出てくるらしく、
そんな話をちょいちょい親にしてくる。

たぶん16歳にしては、ちょっと
変わっているほうだと思う。

そして基本、ネガティブというか
ペシミスティックでもある。

うちの奥さんと僕は彼のことを
「川崎のキルケゴール」
とこっそり呼んでいたりする。笑

まあ、それはともかく――。

哲学者・西田幾多郎のことは、
はっきり言って名前以外、何も知らない。

ただ金沢の「西田幾多郎記念哲学館」に
入館すると流れるという、
このナレーションはいいなと思った。

日本講演新聞5月17日号、
水谷編集長が社説で紹介している話だ。

「哲学とは『知ることを愛する』ということです。それは情報を増やすことではありません。自ら迷い、考えること。すぐに分かる必要はありません。行くべき道を歩きながら考え、時には立ち止まり、時には来た道を戻る……」

情報を増やすことではなく、
自ら迷い、考えること。

うん、言われてみればではあるけど
改めて、その通りだよねと。

やたら小難しいイメージしかなかったけど、
初めて西田幾多郎に興味が湧いた。
ほんの少しだけだけど。笑

ついでに、もうひとつ。

同じ紙面で作家の喜多川泰さんが
福沢諭吉の『学問のすすめ』の
話をしているのだけど、
個人的には最後の一節が良かった。

「いい大学に行けば安泰」「大企業に入れたら安泰」とか、勉強した結果手に入るもので幸せになれると僕らは思っていたんです。
でもそうじゃないんです。「学んで獲得したもの」で幸せになれるんじゃないんです。「学び続けること」で幸せになれるんです。
僕らはもう一度そのことに気づかなきゃいけないのです。

学んで獲得したものではなく、
学び続けることで幸せになれる。

うん、きっとその通りだ。

これも「その通りだ」以上には
特に何も出てこないのだけど。笑

さて。

よく晴れた、気持ちのいい
5月の日曜日の朝であります。

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。