子どもと生きることを共にすればいい

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学校へ行かないとマトモな人間になれない。

本気でそう思っている人たちには
こう問いかけてみるという。

「学校に行かないと、
人間が猫になると思うのですか?」

すると、みんな必ず笑う。

でも。

大人があくせく働いてる時間に
スヤスヤ寝ていていい気なもんだ。
ひなたぼっこの猫じゃあるまいし。

どこかやっぱりそんなふうに
思ってるフシはないだろうか?

そんな強烈な出だしが印象に残った。

児童精神科医の渡辺位さんが書いた
『不登校は文化の森の入り口』だ。

読みながら折ったページが多過ぎて、
紹介したい箇所だらけなのだけど、、、

2006年刊行の本だけど
中古では手に入るみたいなので、
ご興味ある方は是非。

僕が個人的に一番響いた箇所はここだった。

よく子育てと言うけれど、よく考えてみると、子どもは育てることではないと思うんです。育てなくても子どもは育ちますからね。その子と生きることを共にすればいいのではないかと思います。だから、子どもを育てるために社会の枠に子どもを一致させようとするのではなくて、大人が子どもの生きるということを共にすればいい。大人が子どもの育ちに一致とまでは言わないけど共にする。子どもにどうかするとか、こうしなければ育たないとか、そういうよけいな理屈や建て前は不要なんですね。

子どもは育てるものじゃない。
生きることを共にすればいい。
よけいな理屈や建て前は不要。

なんだか、じわーと来る一節だった。

僕に関して言えば――。

はっきり言って、親らしいことは
何もしていない。
それどころか、会社員を辞めた。
今は夫婦で一生懸命、本を作って売ってる。
ただ正直稼ぎは厳しい。
時々、本作りで夫婦でモメたりもする。笑

そんな背中を息子に見せている。

これで本当にいいのかな?

という思いはないわけじゃない。

でも、ひとつだけ誇らしく思っているのは
家族3人、日々楽しく生きていることだ。

「その子と生きることを共にする」

それは、曲がりなりにではあれど
できている気はしている。

この本は不登校についての本だ。

でも今の僕に一番響いたのは
この一節だった。

感想がパーソナル過ぎてぜんぜん
「不登校の悩み」の参考には
ならないとは思うのだけど、、、

内容が気になる人はアマゾンや楽天の
レビューを読んでみてください。
(スミマセン)

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。