「行きたくない気持ち」との向き合い方

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不登校新聞2021年2月15日号
三重シューレ理事長の石山佳秀さんの
インタビュー記事、

「行きたくない気持ち」との向き合い方

が、すごく良かった。
言葉が全部スーっと入ってきた。

ぜひ不登校新聞を購読して
全文読んで頂きたいのだけど、、、、

購読している人ばかりでもないと思うので、
ごくごく簡単にだけどこの場で紹介。

親子が楽しく生きるために

学校に行きたくない。

子どもからそう言われたら、どうするか?

その思いを聞けてよかった、
ありがとう、と答えると石山さんは言う。

「父ちゃんはどんなときも『今』の気持ちを応援していきたい。学校へ行く、行かない、もしくはこんなことをやりたいというのが、この先どんどん変わってもいい。そのときは遠慮なく父ちゃんに言ってほしい」と。

そして学校に行かない判断をした子に
親としてできることは
「子どもと楽しく生きること」だ、と。

比較しない・時間軸にとらわれない

ただし。

この「親子で楽しく生きる」ことは
なかなかに(そう!)簡単じゃない。

それを実現するための提案は3つある。

  1. 子どもの命・存在を無条件に尊敬すること
  2. 子どもの成長を心の底から信頼すること
  3. 親がそこそこ楽しく生きること

特に――。

  • 他人と我が子をくらべない
  • 時間軸にとらわれない

それが重要なのだ、と。

「あの子は行けるのになぜうちの子は?」

というのが他人との比較。

「中3になったから進学先を決めないと」

というのが時間軸にとらわれることだ。

こうした比較と時間軸のものさしを捨てて、
信頼して見守っていれば必ず、子どもは育ち
成長するのだと石山さんは言う。

そしてその成長は試行錯誤の連続だ。

一度決めたことを貫かなくてもいいし、
途中で変えたって別にいい。
やり直すことがあったとしても、
そのときそのときで親は応援すればいい。

どうですか?

とってもわかりやすく、
ビーンと響くものがありませんか?

「決められない」も選択肢に含める

その他にもいっぱい、
銘記したい響く言葉が満載だったけど、

記事の最後にあった、不登校の子どもから
「人生を返せ」と言われる親の話が
個人的には一番刺さった。

「人生を返せ!」

親は良かれ、と思って不登校の子に
いろいろしてきたのだろう。

ただ、子どもにとってはそうではなかった。
誠に残念なことに。

だから「人生を返せ」という言葉が出る。

親からすれば一見、その時その場で子どもが
自分で決めてきたように見えたかも知れない。

でも子どもからすると、それらは親から
「言わされた」ことだったのかも知れない。

ではどうすれば良かったのか?

「今は決められない」

それも選択肢に加えることだ、
と石山さんは言う。

3月までに進学先を決めないとたいへんなことになると焦り、子どもに決断を迫りたくなる気持ちもわかります。けれども、そこで世間の時間軸を持ち出されて、決めさせられたら、子どもが将来、自分の人生をふり返ったとき、整理ができなくなってしまいます。

そうならないためには3月までにという時間軸を取り払い、選択肢のなかに「今は決められない」を加えてください。そうすることで、子どもは初めて自分の意思で決めることができるでしょう。

今のこの瞬間だけではなく、
5年、10年、20年と
子どもの人生は続いていく。

「自分が自分で人生を決めてきた」

そう子どもが実感が持てるように、
時には「世間の時間軸」は取り払う。

なかなかに覚悟も必要だけど、
大切なことじゃないだろうか?

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。