びーんずネットに住んでいる
ペンギンのぴー太。
忍介がぴー太をキッチンに連れていく。
邪魔な場所に陣取るぴー太。
それを見た、調理中のうちの奥さんが言う。
「ぴーちゃんがまな板の近くにいると、
ご飯の用意ができなくてお母さん困るなあ」
僕が言う。
「さすが親業インストラクター、
実に見事な『わたしメッセージ』だ!」
すると、それを聞いた忍介が言う。
「え? ただの普通の会話じゃん」
違う。少年よ。
これはただの普通の会話じゃないぞ。
臨床心理学者トマス・ゴードンが開発した
コミュニケーション・メソッド「親業」の
「三部構成のわたしメッセージ」なのだ!
三部構成のわたしメッセージとは?
解説する。
- 受容できない「行動」について、相手を責めることなく表現する
- その行動が与える具体的な「影響」を表現する
- 行動および影響に対する自身の「感情」を表現する
それが「三部構成のわたしメッセージ」だ。
さっきの例で言うと、、、
- 受容できない行動=ペンギンがまな板の近くにいる
- 具体的な影響=ご飯の用意ができない
- 自身の感情=困る
つなげて言うと、
「ぴーちゃんがまな板の近くにいると、
ご飯の用意ができなくてお母さん困るなあ」
ということになる(パチパチパチパチ)。
なぜこうやって伝えるのか?
三部構成のわたしメッセージで言われると、
言われた側が受け入れやすいからだ。
「ぴーちゃんはここにいちゃダメでしょ」
「ここはペンギンの場所ではありません」
「なんでこんなところにいるの?」
ペンギンがまな板の近くにいるとき――。
ついつい、
こういう言葉が出てしまいがちだ。
そうですよね?
でも、言われた側はどう感じるだろうか?
ハイわかりました、と
気分良く応じる気持ちになるだろうか?
相手がペンギンでも子どもでも。
強く言えば伝わる訳じゃない、
というのが「親業」の考え方だ。
気持ちや想いが伝わりやすい
相手の「行動」と、
それが自分に与える「影響」、
そして自分の「感情」を
非難がましくなく率直に表現する。
(非難がましくなく、というのが重要)
そうすることで、自分が感じている
気持ちや想いがとても伝わりやすくなる。
結果、ぴー太も気分を害さず立ち去れる。
愛と平和のコミュニケーションだ。笑
(実際に言うのは意外に難しいけど)
そんなこんな、あらためて
「三部構成のわたしメッセージ」の
素敵さを感じた日常の一コマだった。
親業について詳しくはこちら
https://ftk-gift.com/category/parparent-effectiveness-training/
P.S.
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