「待つ」も「見守る」も
「寄り添う」も、全部そうだ。
そこに「期待」があると、ダメなんですよ。
「待っていればいつか良くなる」
「見守ってればきっと動き出す」
「寄り添っていれば必ず好転する」
そういう「期待」がやっぱり
心の奥底にありますよね?
でも本当に逆説的だと思うのだけれど――。
「期待」があるうちは良くならないです。
経験的に言っても。
待たない。見守らない。寄り添わない。
待っちゃダメなんです。
良くなることを期待しない。
つまり、現状を丸ごと認める。
もっとわかりやすく言うと――。
「そのままでいい」と全部受け入れる。
「いや、このまま将来
ひきこもりになったらどうするんですか?」
「子どもより親が先に死ぬんですよ!」
「どうやって暮らしていくんですか?」
そういう声がすぐにも聞こえそうだ。
でも厳しいことを言います。
ひきこもったっていいじゃないですか。
暮らしていけなかったら、
その時はその時じゃないですか。
「親のくせに無責任!」
そう言ってくる人もいるだろう。
でも親であるあなたがあなたの子の
本当の味方でなくて、いったい誰が
あなたの子の味方になるというのですか?
「見守ってるだけじゃ解決しませんよ」
「お母さんが変わらなきゃダメです」
そう言ってくる人たちは、
本当にあなたの子の味方でしょうか?
胸に手を当ててよく考えてみてください。
本当にあなたの子の味方でしょうか?
親が期待してしまう心理にかこつけて、
もっともらしいことを言ってるだけ。
僕にはそう聞こえます。
いーんです。
丸ごと認めるんです。
本当の味方になるんです。
だって、あなたの、大切な
かけがえのない子どもじゃないですか?
今のままでいい。
そう力強く肯定しましょう。
勇気を出して。
もちろん外野はいろいろ言ってきます。
無責任に「さもありなん」
な顔して言ってきます。
いーんです。
シャットアウトしましょう。
本当の味方以外は問答無用に。
ただそうやってると孤軍奮闘、
寂しさや孤独を感じることもあるでしょう。
どこにも味方がぜんぜんいないと
心底辛くなることもあるでしょう。
だから同じ立場の人とつながりましょう。
近くの不登校の親の会を探してください。
「傷の舐め合いなだけ」
とあなたは思うかも知れない。
「そんなんじゃ解決しない」
とあなたは思うかも知れない。
今だから言うけど僕も正直、やっぱり
どこかそんなふうにも思ってました。
でもね、違うんです。
解決するために話すんじゃないんです。
孤独を和らげるために話すんです。
あなたは決して一人じゃない。
心を軽くするために、癒すために
潤すために、同じ立場の人と話すんです。
あなたに届くといいのですが。
今日も良い1日を。
P.S.
不登校の「その後」をもっと知って「安心」と「勇気」を感じてみませんか?
びーんずネットの不登校インタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』、断然おすすめです。ぜひ読んでみてください。
記事を読んで何か感じることがあれば、ぜひコメント欄にご意見やご感想をお寄せください。
更新の励みになります。バナーのクリックお願いします!
コメントを残す