中学二年生の時だった。
誰かの口が臭ったんだろう。
突然、人には口臭がある、
ということに気づいた。
自分にも臭いがある。程度の差こそあれ。
そのことを思うと、
途端に他人に顔を向けるのが怖くなった。
以来何ヶ月か、目を合わすことはおろか、
全く人に顔を向けることができなくなった。
口元を手で覆い、顔を向けずに人と話した。
あの頃の息苦しい気持ちを思い出した。
昨日放映のNHKスペシャル
「不登校44万人の衝撃」。
教室へ入れない中学生たちのVTRを見て、
胸が苦しくなった。
もちろん、彼らの辛さは
僕が感じた口臭のこととは次元が違う。
でも他人に自分がどう見えるかが
気になって仕方がない、
それが世界のすべてだったあの辛い思春期。
自分がもし教室に入れないとしたら、
その息苦しさたるや、絶大なものだろう。
そんなこんなは想像できた。
書きたいことはいっぱいあるのだけど、
今、録画を見終わったばかりで
頭の整理がつかない。
なので、とりとめなく
印象に残ったあれこれを列挙する。
問題は、、、
ゲストの苫野さんが整理した通りだと思う。
- 細かなルール
- 学力向上至上主義
- 教師の多忙化
そして、イエナプランが紹介されていたけど、
サドベリーにしろ、イエナプランにしろ、
まず「こういうものがある」ということを、
もっとみんな知った方がいい。
もうひとつ。
「好き勝手にバランスボールに乗ったまま
勉強する姿が本当にいいのか?」
「それを許すと
好き勝手する子が出るんじゃないか」
オランダへ視察に行った
教育委員会のメンバーが議論していたけど、
そういう議論をもっともっとした方がいい。
考えてみたことがない人、
いっぱいいると思う。
44万人。
8人に1人が中学校を辛いと感じている。
「不登校は子どもからのボイコット」
「不登校の子がいるのは
何かがうまく行っていない証拠」
番組ではそんな言葉も出ていた。
その通りだと思う。
仕組みを変える必要があるし、
私たちも自身も、変わる必要がある。
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