不登校29万人

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昨日、2022年度の文科省の
問題行動・不登校調査の結果が報道された。

不謹慎だとわかっている。

でもどうしてもね。

どもうしても、どうしても、
どうしても思ってしまった。

いや、この増加はある意味
もう「痛快」以外の何ものでもないなと。

 

  • 2022年度は29万9048人
  • 前年24万4940人だから昨対比122%
  • 10年連続の増加でもちろん過去最多

 

うちの忍介が不登校になった10年前は
記憶では確か12万人くらいだった。

びーんずネットの活動を始めた
2018年でも16万人くらいだった。

この爆発的な増加率、まさに
我が国の「一大トレンド」と言える。

この国で近年これ以上に流行ってるのって、
コロナとインフルエンザくらいじゃないか?

もちろん、深刻に悩んでいる
親子がたくさんいるのを知っている。

だから決して笑っているわけではない。

笑ってしまうくらい「無策」なことを
心から嘆いている。

何より一番変えなきゃいけないポイント、
それはココだと思う。

2022年度の問題行動・不登校調査の結果

ってシレッとなってるけど。

揚げ足取るみたいでナンだけど。

不登校=問題行動、という
まずタイトルと意識からしておかしい。

学校に来られない子。
つまり、不登校の子。

そっちが問題なんじゃない。

子どもたちに来てもらえない場所。
ぜんぜん選んでもらえないメニュー。
つまり、学校というシステム。

そちらの方が致命的に問題なのだ。
ココにフォーカスしなければいけないのだ。

不登校の子たちが来られるようにするには?

という発想の「方向」自体が間違ってる。
変えるべき・変わるべきは
圧倒的に学校の側でなければならない。

いじめだって68万件も起きてる。

つまり学校は「命の危険」がある場所だ。

68万件。

全国の小中学校の数って確か3万校だよね?
わかってるだけでも一校あたり
23件も毎年発生している。

例えばあなたの会社で毎年20件以上も
危険な犯罪行為が発生していたとして。

そこって安心して毎日行ける場所ですか?

でもってだ。

危険の「発生」はちゃんと認識している。
でも状況としてはまったく改善されない。

そんな職場だったとしたら、
たとえ自分が実際に被害を受けていなくとも
心情的には正直、辞めたくもなりますよね?

という話だ。大人に引き寄せて言うなら。

いろいろ大変なのはわかる。
特に現場の先生たちにまったく非はない。

でもやっぱり意識も仕組みも何もかも、
全部抜本的に改革する必要がある。

対処療法では絶対この流れは変わらない。

子どもたちの反応は正直だ。
きっと来年は不登校34万人、
という数字が当たり前に出るだろう。

コロナのせいだって言ってるけど、
僕は違うと思う。

この国の息苦しさが集約されている場所、
それが残念ながら今の学校なのだ。

ICTとか英語とかプログラミングとか
学習指導要綱とか、そういう付け足しから
距離を置いて、大きく俯瞰して。

明治時代から続く150年の教育システム、
これを勇気を持って変えなくちゃダメだ。

とにかく息苦しさを取り除く必要がある。
安心と笑顔を取り戻す必要がある。

子どもたちこそ、この国の未来だ。

このまま子どもたちを
不安と危険にさらし続けてはいけない。

不登校29万人。そう聞いて改めて思った。

……なあんて。

珍しく極めて暑苦しい純ちゃんなんでした。

明日からは通常通りいつもの
オフビートな純ちゃんに戻る予定です。

あ、時々ポエム純ちゃんも混じります。笑

今日も良い1日を。

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ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子は小学三年生の時に不登校になり、小・中学校には通うことなく卒業しました(現在19歳・大学生)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。