不登校100万人化計画

Sponsored Link

 

昨日に引き続き不登校新聞3月1日号、
2月9日習志野市で開かれた講演抄録の続き。

「訪問と居場所 漂流教室」
共同代表・山田大樹さんの言葉に、
ググっと考えさせられた。

不登校やひきこもりが語られる時、
よく聞かれるキーワードに
「社会的自立」という言葉がある。

そこには「こうなってほしい」という
期待や願望がある。
一方で「そうではない現状」に対する
失望も含まれている。
「こうなったら困る」という
不安が根底にある。

ガツンときたのは山田さんが
「不登校100万人化計画」
を提唱している、というくだりだった。

現在不登校は16万人。
それが100万人にならなければ、と。

そういう話をすると、
たいていの人の顔が曇るという。

でも例えば10人に1人くらいは
他人と違った生き方をしてもいいのでは、
という提案ならどうか?

全国の小中に通う子どもは950万人。
その1割なら95万人だ。

「他人とちがう生き方をする人が1割いてもいいのでは」と言われてうなずく人が、「不登校は100万人いてもいいのでは」と言われると眉をひそめる、これはなぜか。不登校は減らすべきもの、という「社会の視線」が気づかぬうちに私たちに内面化しているということです。

そしてこの
「不登校は減らすべき」
という「社会の視線」こそが
当事者にとって非常に
苦しいものになっている、と。

言われてみれば、
これは本当にその通りだなあ、と。

僕は「不登校」という言葉を変えるよりも、
その言葉の持つマイナスイメージが
消えてなくなるような、ごくごく身近で
一般的な現象になればいい、

学校というものがもっと相対化された
世の中になればいい、と常日頃、
自分では思っているつもりだった。

ただ「不登校100万人化計画」と言われると
やっぱり一瞬でもドキッとなった。

具体的な数字のせいなのか、
エヴァンゲリオン風の
刺激的な言い方のせいなのか、
何が作用したのかは自分でもわからない。

ただドキッとなったのは、もしかしたら
どこかまだ自分の中で「社会の視線」が
抜けていないのかも知れない、とも思った。

「不登校100万人化計画」というワード、
あなたにはどう響きましたか?

「他人と違う生き方をする人が
1割くらいいてもいい」

と同じくらい、自然に響きましたか?

今日も良い1日を。

プロフィール写真

 

記事を読んで何か感じることがあれば、ぜひコメント欄にご意見やご感想をお寄せください。

 

更新の励みになります。バナーのクリックお願いします!

にほんブログ村 子育てブログ 不登校・ひきこもり育児へ
Sponsored Link



まず親が幸せになる|びーんずネット

不登校のセミナーやカウンセリング、インタビュー事例集をお届けする活動を夫婦でしています。ぜひご覧ください。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


ABOUTこの記事をかいた人

1972年生まれ。 息子の忍介は書字の学習障害と軽度の発達障害があり、小学三年生の時に不登校になりました(現在19歳・忍者好き)。 不登校や親子関係の悩みについて、セミナーや講座をお届けする「びーんずネット」の事務局を担当しています。趣味はマラソン。不登校をテーマにしたインタビュー事例集『雲の向こうはいつも青空』や各種書籍の出版をしています。